こびとのおうちえん
バトン
2021年3月10日
みんなでキッチンの日。
今日のメニューは、カレーライス!久しぶり〜。
そして、このメンバーでのごはん作りは、最後になるかな。
ごはん炊き、カレーの鍋の火を見る、野菜切り、などなど、自分のしたいことをそれぞれ選んだ。
ご飯を炊きたい子が今日も多かった。
今日も、年長のつばめ、かおるは、自分の力で、それぞれ飯盒で2合づつ炊く。
そして、あこ、あさひ、みらい、ゆうき、はるだい、ひろのぶ、びーばーは、お釜炊き担当。
あこが、とっても積極的だった。
あこは、まず、お釜を置くかまどを作るところから、自分で考えた。
レンガをならべていく。
高さは、つばめにみてもらっていた。
そして、お釜をのせてみて、「これでいいね。」
そして、ゆうきといっしょにお米をといでセットした。
つばめも横で、飯盒をぶら下げるために、色々考えていた。
真剣に考えて、それを、形にしていく。
その時間が、尊い。
なんにも、言う必要がない。必要とされてない。
時間は、たっぷりあるしね。
他のメンバーは、薪集めに行っていた。
これも、自発的だった。
そして、帰ってこないね。。。杉の葉っぱばっかりってことないかな。。。と、つばめと話してて、そろそろ、見に行こうかな。と、思ってたら、かおるもはるだいも、長い杉の枝を、手にいっぱいに抱えて帰ってきた。
他の子達も、たっぷり取ってきてる。
びっくり。
失礼しました!
これだけあれば、バッチリだね。
それから、飯盒の2人が、米を計る。
つばめが、「よっこ、こめはかるところはおしえて。」と、言いに来た。
助けが必要なときには、そうやって、自分から、聞ける。
さあ、火をつけたら、みんなで、パタパタ、フーフー。
つばめ、かおるは、火の加減も自分で、やりきった。
すごいじゃん!
ご飯美味しくたけた。
カレー、コールスローの野菜切りも順調に。
お!あかりがやってるじゃん。
あかりは、というか、年少のメンバーは、みんなでキッチンのときは、だいたい、お外で、火のそばにいて、そのうち、ごはん作りから離れて、おままごとやごっこ遊びをしながら、過ごしている。というのが、これまでの景色。
あかりが、包丁を使うのは、はじめて。
ちゃんと、切れてる。しかも、危なげなく。
びっくり。。。
そして、楽しかったんだろう、ずっと、コールスロー担当で、仕上げまでやっていた。
ももちゃんは、コールスローに、つくし、なずな、菜の花、ほとけのざ、など、今、そこらに咲いている草も子どもたちととってきて、合わせている。
こんなのが、いいよな〜。
カレーの鍋は、ろくだい、ちさが担当。
段取りはうまいこといってるけど、火を保つのに苦労してた。
ご飯を食べる場所のセッティングにも、自分たちで、動く動く。。
そのあと、しおりが、「なんかすることある?!」
張り切ってる。仕事を探してる。
時間があったので、もう一品作ろうか。となる。
よっこ畑の大根が使いたかったんだ〜。
しおり、あこで、大根を切って、梅、おかか、ポン酢あえを作った。
そろそろ、カレーも、できそうかな。
お外で、食べるカレー、おいしいね〜。

今日のみんなでキッチン。
なんだか、いつもと違っていた。
自分たちでやる意識がすごく強かった。
もちろん、すべての子が、というわけでもない。
でも、全体にその雰囲気があった。
今日が最後、とか言ったわけじゃない。
みんな、しっかり働こうね、とか言ったわけじゃない。
ごはん作りしてる横で、小さい子たちが遊んでるのも、いい景色。
だけど、大きい子が、小さい子に、教えたり、その姿を見せたりする中に、バトンを渡しているようなものを感じた。し、一年経って、下の子たちのむくむくと、やりたい気持ちが芽生えて、今まで、上の子に頼ってた、年中のメンバーが、次は、私達の番だ。と言わんばかりに、動いてる。そう、バトンを受け取ったかのように。


そんなことを思いながら、わたしは、子どもたちを見ていた。

by  よっこ

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