こびとのおうちえん
阿波番茶作りに挑戦
2022年7月22日
私が一番好きなお茶は、阿波番茶。
という話を前したことがあった。
去年、あっきーが、お茶の木を手入れし始めて、夏に作ってみようとももちゃんが言った。
わたしは、13年も徳島にいたけど、こっちに帰ってきて、阿波番茶を自分で作ろうと思ったことはなかったし、毎年のように参加してたお茶づくりだけど、記憶はあいまい。そう簡単ではなく、大変だったという印象もあった。
それで、去年は、チャレンジの機会を逸した。
今年は、ももちゃんが、自分が中心でまずやってみる!と強い意志を持っていたから、当時のやり方を書いてる紙を頼りに、あとは、You Tubeで動画を探して視聴して、いざ、チャレンジ。となった。
7月22日お茶の葉っぱを摘みに行く。
枝ごと切ってくるのを、ゆづき、かのん、てらこやのめいが行く。
それをお庭に広げて、お茶の葉っぱを一枚一枚取っていく。
わたしは、みらい、あかりとおうちごっこしていて、「お茶摘み体験ができるから行ってみよう。」とごっこをしながら、お茶の葉っぱを摘むのに加わった。
意外にも、みらいもあかりもそれをするのを楽しんで、お話しながら、なんとも心地よく過ごした。
みらいが、一足先にお家に帰って、お茶の実のお料理して遊ぶも、あかりは、まだ、この作業が楽しくて、ずっとやっている。
今朝、おうちえんに来るのが嫌だったこと、その時のイライラした気持ち、そんな話もしたりして、あかりが、自分の気持ちを丁寧に、でも、サラリと話してることに感激したりした。
そういう話かと思えば、あ〜、行ってみたいとこあるんだよ。テレビに写ってた場所。そこに行きたいな。いや、行く!と、宣言して笑ったり。
わたしは、もともと、こういう作業が好きだから、それを一緒にしながら、お話しながら、いる時間が本当に楽しかった。
あかりが、今日来てよかった。と、言った。
ご飯食べる前もご飯を食べたあとも殆どの子が立ち寄ってお茶の葉っぱを取る作業に加わった。
いろんな子が、自分のタイミングでやってくるのもいいなあと思ったし、たくさんが関わっているのもうれしく、何より、その景色がとっても豊かに思えた。
お昼からは、釜に湯を沸かしてお茶の葉を投入、お茶の葉の色がオリーブ色になるまで煮る。
これをぎんつきが手伝う。
そして、お迎えの時間になった頃にその葉っぱをたらいに移して瓶で叩く。
葉っぱに傷をつけるため。
そして、泡が出るくらいよくもんで、樽の中にぎゅうぎゅう詰める。空気が入らないように。
重しをして、10日ほど待つ。発酵させる。
さあ、どんなふうになるのか。ドキドキ。
10日後の8月1日。
お天気を見て、樽の中も見て、今日、お茶の葉っぱを干すことにする。
みんなが登園するより前から、ももちゃん、あっきー、きくが、グランドにゴザを敷いて葉っぱを並べ始めた。
けっこう並べたね。のタイミングで、なんと、風が吹き始めて、突風にあおられるというハプニング!!!
ショックだよな〜、まったく。
さあ、拾うぞ!
そこで、わたしは、こどもたちを呼びに行った。
これは、みんなでやるしかないでしょ。だし、おたすけこびとたちがいれば、100人力だ(^o^)
「たすけて〜!」
飛ばされたお茶の葉っぱを子どもたち、お母さんたち、スタッフ総出で拾ったものを大きなかごに集めた。
グランドは、一番、お日様が当たるけど、一番、風が吹き抜けるポイントだったね^_^;
でも、その後、梅の木の近くに移動して、何個かのかご(ザル)の中に入れた葉っぱを、ももちゃんが、暑い中、つきっきりで乾かしてくれて、一日が終わる頃には、かなりパリパリしていた。
あっきーも言ってたけど、ハプニングのおかげで、みんなで関われて、すごくよかった。と、私も思った。これも、天からのギフト。
これは、みんなで作ったお茶だ。
もう一回、お家で干して仕上げてくると、ももちゃん。
自分で手をかけ、心を寄せてのお茶づくり。愛おしいだろう。
そして、8月3日。
ももちゃんは、おやつにおからドーナツを子どもたちと作り、それに冷たい阿波番茶が添えられた。
いや、お茶を飲むためにドーナツの方が添えられたんだな。
よっこ、これ、阿波番茶?
うん、これが、阿波番茶!
美味しすぎ!なつかしいあの味と香りだった。
できるんだな。すごいな。

これから、毎年、おうちえん茶として、作ります。
ももちゃん、サンキュー。


by  よっこ

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