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「ゴーオンバオバブ！　待ってろ！今、たすける！！」
「とーっ！！」

ここんとこ、僕が朝家にいることが多いからか、
幼稚園に行く前、すっかり布団の上での戦いごっこがお決まりになってしまった３歳の真くん。
日曜朝放映中の「ゴーオンジャー」ごっこだ。
「ゴレンジャー」シリーズ、完全ネタ切れだろって感じのネーミング。
我が家はあんまりテレビは見ない方だと思うが、
日曜朝の２時間はテレビを見るのが、子どもたちの楽しみにもなっている。
真はゴーオンブラック。
僕はゴーオンブルー。
もうすぐ１歳の宙くんは、なぜか「ゴーオンバオバブ」。
真が名付けたんだけど、なんだよ、バオバブって。
バブバブの間違いだろっ！

毎週見てるわけでもないので、頻度はそんなでもないと思っていたが、
ひっきりなしにゴーオンジャーのテーマソングを口ずさんでる真。
どうも幼稚園では友達と一日中、ゴーオンジャーごっこをしてるようだ。
やれやれ。

さて、「ゴーオンバオバブ」と呼ばれた宙くん。
その呼び名に嬉しそうに反応するから、困ったものだ。
たたかいごっこが始まると、向こうの居間からでも猛スピードではいはいしてくる。
そして、「きゃっきゃ」言いながら、真の上に馬乗りになってくる。
先に歩く練習でもしろよって言いたい。
さらに真がでんぐりがえりキックをする横で、
布団の上を横にごろごろごろごろ。
真似をしてるつもりだろう。
さらに、やれやれだ。
さて、どう育つんだろ？
不安を感じながらも、真を布団の上に投げ飛ばす。

こぶしをつきながら立ち上がる真。
「くーっ！俺は、・・・負けない！！」
「待ってろ、ゴーオンバオバブ！」
宙「あーっ！あーあー！！」
やれやれ。