半農半菓
時間どろぼう(6)  〜「Race to the bottom」〜
2009年1月23日
利子が競争を生み出し、
成長を強制させていきます。
資源なり、人なり、資本(借金)なり、どんどん増やせる間は成長できるかに見えます。
が、それも行き詰まります。
価格を上げていくという手段もありますが、それでは競争に負けてしまいます。
残る手段は、効率化、合理化しかありません。
限られた時間内に、より多くのものを生み出していく。
でも、時間は1日24時間、365日しかありません。
時間は増えないけど、売上げは伸ばしつづけなければならない・・・。

しかし、効率化、合理化には限界があります。
そして最終的に行われるのが、リストラ、人員削減。
まるで、どこかでよく聞く社会ですね。
そして、仕事をなくす人がいる一方で、
ますます時間と仕事に追われ、過労死する人が出てくる構図が生まれます。

こうして半自動的に、少しずつ少しずつ効率化と競争とが、強制されていく。
その度合いは、まさに複利計算のグラフそのものです。
そしてこれこそが、時間どろぼうの正体なのかもしれません。

この先に待っているのは、「Race to the bottom」、
どん底へむけての競争しかありません。

その先に、僕らの求める未来はあるのでしょうか?

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