半農半菓
時間どろぼう(8)   〜どろぼうたちの手の届かない世界〜
2009年3月20日
さて、現在の経済システムからはずれるには、
自給自足すれば、お金関係なくなるわけですが、
現実には、生活に必要なすべてのものを自分でつくることは寝ずにやっても間に合いません。
時間どろぼうから逃げ出すために時間に追われる?
笑えません。

だから、みなで役割を分担し、つくるもの、必要なことを共有し、分かち合えば、
僕らは、お金とともに時間からも解放されるはずです。
社会全体がそうなれば、お金は必要なくなるわけですが、
現段階としては、
古いシステムとつきあいながら、材料を入手したり、機械や機器を購入したり、と
お金と関わらないわけにはいきません。

そのバランスをうまくとるスタイルとして、
「半農半X」という生き方があります。
(何度も書きますが、半農とは半分農業という意味でなく、生活に必要なものをなるべく自分たちでつくる生き方のこと、と僕は定義してます。)

最近はそんな生き方をする人、特に若い人も増えてきました。
そして半農的な人たちというのは、そんなにお金を使わなくても豊かに暮らしてます。
そしてそんな人たちの「X」つまり仕事というのは、
経費が比較的少ないので、賃金や値段を比較的安く設定できる。
あるいは、同じ金額でも内容のいいものを提供できる、という特徴があります。
だって、モノの値段って、かなりの部分は人件費ですから。

誰かに仕事を分担してもらう、
お金をだして何かを買うなら、
そういう人たちとの関係なら、
同じ労働、同じ物を手に入れるのに、
金額が少なくて済むか、内容のいいものを手に入れることができるわけです。
その人たちの「X」が成り立つことにもつながります。
そして、なによりも、
時間どろぼうに余分に搾取される割合が少なくなるわけです。

こうして、時間どろぼうたちに僕らの力を与えないと同時に、
彼らの手の届かない世界を広げていける。

そんな関係を少しずつ広げていきたいと思います。

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