半農半菓
夜明け前
2009年5月22日
先週土曜、久し振りに柳井の飲み屋街に出向いて驚いた。
人影がない!!
土曜の夜というのに。
そういえば、金曜アースデイの打ち上げで2次会にいったときも、ガラガラだった。
世相をいち早く映し出す夜の闇。

土曜は、商工会青年部の総会だったから出席したんだけど、
みな、今年になってからの経営の厳しさを口々に。
なんとか原発着工にともなう裾野業務の獲得にむけて商工会一丸となって…・エイエイオーってモード。
ちょうど青年部卒業生ということで、あいさつする場をいただいたんで、一言。
普通は「商工会ならびに皆様方のご発展とご多幸をおいのりいたしまして・・・」とかなんとか言うんだろうけど、とてもそんな口だけの口上を言う気もなく。
「景気とか発展なんて幻想を追うのはやめて、新しい社会システムをつくりましょうよ」
ってなことを、場ちがい承知でお話。
シーン・・・・って感じだったけど。
その後、懇親会で寄って来た人たちと半農話で盛り上がる。
米つくって魚釣って、畑つくってりゃ心配ないって、わっはっは。
って感じで。

だけど、実際、多額の借金を抱えてる小さな会社や個人事業主の悩みは深刻だ。
いつ自殺者がでてもおかしくない深刻な状態が、ここらにもあふれていることを痛感する。
よくなるはずのない景気の延命に過ぎない経済対策なんか、かれらの首をさらに締めてるようなもんだ。
さっさと崩壊させて、お金が紙屑になれば、彼らも首の縄から解放されるだろうに。
もうそれしか、出口はないようにも思う。

「借金さえなければ、私もこう生きたいのに」
みなが口にする。
「借金さえなければ」
人々の意識はすでに新しい時代にシフトしてるのを感じる。
「もっとゆっくり生きたい」
「好きなことをやりたい」
だけど、現状が・・・・。
変化した意識と現状とのギャップ、ストレスにあえぐ人々。
増大していくストレスはやがて極限値へとかけ上がり、
やがて世界はぐれんとひっくり返る。
裏と表が一夜の間にも。
もうすぐ、もうすぐだから。
あとちょっとどうか辛抱してください。
そしてできれば、自分の現実創造能力に気付いてください。
切実な話を聞きながら、心の中で祈る。


うちはおかげさまで、今のところ売り上げは、去年までと変わらない。
だけど、数年のうちに、はやければこの夏にも経済システム崩壊への第2幕が開かれると思ってる。
まあ、日本経済もアメリカはじめ世界経済も実質はすでに崩壊してる。、
ここんとこ湯水のごとく公的資金を注入してお金を刷りまくって、なんでもありありで取り繕ってるけど、
いつまでも続けられるわけでもなく、その反動がどっとくるのは明らか。
すでに並みいる大企業は、多額の公的資金を受け入れて、半国有化。
資本主義の崩壊を恐れて、社会主義にむかってる、なんていう笑えない世界が始まってる。

新聞などでは、景気も底か、秋以降には回復の見込みとか、茶番の論評が載ったりするけど、当たった試しがない。
ほんとに参考になる情報は、ネットの中に見つけるか、本屋で拾うしかないようです。

僕がたいへん参考になった二冊を紹介します。
朝倉慶さんの
「大恐慌入門」「恐慌第2幕」。
船井幸雄氏の一押しのアナリストK氏とは彼のこと。
今回の経済危機をほぼ100%言い当ててきたことで知られてる。
リーマンは破綻させられたのに、AIGはなぜ救われたのか。
サブプライム問題なんか「春の散歩道」と言われるほど、これから明らかになってくるCDS市場の天文学的な損失と闇。
本の題名はネガティブだけど、僕らにはわかりにくい市場の闇を実にわかりやすく書いてくれている。
今、市場で何が起こっているかを理解したい人には、お勧めの一冊。
現状の資本主義は崩壊するしかないことがよくわかります。

生きるのに本当に必要なもの、
食べもの、水、住まい、仲間、・・・。
しっかりみなでつながっておきましょう。

そこそこ食べるものに困らなければ、好きなことができるんですから。
たっぷりの時間と、
たくさんの笑顔と。

夜明け前、
一番暗いとき。
一番鳥が啼いてます。

もうすぐ日が昇る。

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