最近のケーキ
2009年6月2日
毎年のことですが、
この時期、果物には悩みます。 中川君のおいしい無農薬いちごは、もうほとんど終わり。 かろうじて、イチゴのショートなどの数種類の飾りに使えるほどだけです。 無農薬というラインにこだわると、 どうしてもこの時期は、果物の端境期。 祝島のビワがようやく収穫され始めたくらいで、 サクランボも、ブルーベリーも、イチジクも6月中旬から。 うちが6月を休みにする理由には、実はこの果物の問題もあるんです。 ケーキには、ある程度の見た目もどうしても要求されます。 うちは、飾りはあえてシンプルな路線なんですが、 それでも、赤い果物があるのとないのでは、 ケーキ個体としてもそうですが、店のショーケースを見たときの感じが全然違います。 その中でも王道のイチゴの存在感は、また別格。 欧舌では時期が終われば、イチゴは使いませんが、 イチゴがあるのとないのでは、売上は大きく違います。 実際、誕生ケーキでもイチゴのことを聞かれます。 ほかのケーキ屋では、年中イチゴを見るようになりました。 しかし、時期でないイチゴがどういったものかを知ると、とても使う気になれません。 それでたとえ売上が大きく上がるとしても、です。 国産のものにしても、温度の上がる時期のイチゴには、 葉ダニやうどんこ病などの虫や病気がつきやすく、農薬を多用するのが普通。 輸入ものならなおさらです。 ある業者の輸入もののイチゴの場合、セットで洗浄液まで付いてきます。 その洗浄液で洗ってからでないと、口にできないイチゴって、なに? そんな理由から、イチゴは、冬までおあずけです。 今は、イチゴのケーキがほとんど消えて、 代わりに、プリンやゼリー、ムースものが増えています。 和三盆と豆乳のムース「ほのか」。 穀物コーヒーのゼリーとマスカルポーネのムースのコラボが最高の「涼」。 サワークリームにレモンのきいたさわやかな「ララァ」。 「黒ごまのプリン」と「豆乳プリン」。 それから、リクエストに応えて復活した「チーズスティック」。 どれもシンプルですけど、美味しいです。 ご賞味ください。 といっても、6月7日からしばらく休みますので、あしからず。 上のケーキは、22日以降もやってます。 |