半農半菓
中電申し入れ 補足
2009年10月25日
すみれちゃんより、
先日のブログで、未来につながる生命(いのち)を育てる会のすみれちゃんからの報告を転載しましたが、
彼女から報告の補足が届いてるので、また転載します。

彼女たちのニュートラルな波長の動きが、
今まで反対の意思は持っていても、運動とかにはちょっと引いていた層の人たちの心にも
なにがしかの影響をうながしているようです。

一人のほんのささやかな勇気が、だれかの心を揺り動かす。
小さな小石が水面に放つ波紋のように。

私たち一人一人の力は、小さいようで小さくなく、
大きな力をもっているんだとあらためて思います。

以下、すみれちゃんより補足の文章です。





先日の申し入れの報告で、いただいたお返事などから、わたしの説明が不十分でこち
らの本意が十分に伝わっていないような気がしましたので、報告の補足をさせていた
だきます。
書いていたら長くなってしまいました。それでも構わないようでしたら、転送、大歓
迎です。

*******************

私個人の思いつきに過ぎなかったこの活動を共に行動・協力してくださった皆様、遠
くから賛同の気持ちを送ってくださった皆様、他の方たちに伝えてくださった皆様
に、改めて感謝いたします。
そして、それぞれの生活をおいて、今なお、環境を守るための阻止行動を続けている
皆さまへも・・・

まず、わたしたちは主婦が多く、一般の感覚を持った素人であり、専門的な知識もあ
まり持ち合わせていませんし、ほとんどの人が科学的にも疎いといえるかもしれませ
ん。
ただわたしたちに共通してあるのは、未来に残したいものは何かと自分自身に問いか
けた時に、「原子力発電所よりも、そのままの自然」を選びたいという答えがあり、
そのために自分たちなりに行動することを、この9月から始めました。
ですからわたしたちの本意は、それぞれが得た知識を頼みとして、原発推進側の人た
ちを言葉でやり込める、言い負かすことではありません。相手の立場の方たちにも、
仕事という立場を超えて、共に未来のことを真剣に考えてくださいという、心からの
問いかけと願いを届けようと行動しています。

活動を始めてから、まだわずか1カ月と少しですが、様々な波及効果がありました。
9月25日の山口県庁での申し入れでは県内の30人前後の参加者(子連れ)でし
た。
これまでこういうことと無縁だったわたしたちが自分なりに頑張っている、その様子
がテレビや新聞などで報道され、長年活動を続けてこられた祝島や反対派の方たちに
「若い人たちが立ちあがってくれて元気が出た」「勇気づけられた」「祝島だけが反
対して孤立してるんじゃないと知ってもらえてうれしい」などと喜ばれました。
一方では、広島の若者たちが、自分たちも申し入れで思いを伝えたいと20代の会を
結成しました。20代の会は、山口、東京でも結成されるという話も最近、耳にしま
した。

そして、今回の中国電力行きでは、広島の方たちが参加・協力(託児や会社前での座
り込みなど)してくださり、新たな、そして強力な輪が生まれました。
中電のお膝元、広島では上関原発計画のことがほとんどニュースにならないことも初
めて知りました。今回のことは、広島でもテレビや新聞などに少し取り上げられたそ
うです。
賛同のメールをくださった方たちの中には、今回のことで初めてこの問題を知りまし
た、という方も少なからずおられました。「子育て中で大変な人たちの行動に勇気づ
けられた」、「自分にできることは署名だけですが」、「県や中電に電話(メール)
しました」、「自分の住む所にはこんな問題があります」といった内容を書いてくだ
さる方も多かったです。

中国電力では、申し入れの間、私たちの録画を禁止されました。そのことからも、多
くの人に原発問題に関心を持ってほしくないという姿勢がうかがえます。
当日、中国電力の担当者が発言したことが、後になって、そういえば明らかにおかし
なことを言っていたと思いだすことが沢山あります。
例えば、「予定地はコンビナートや工場・火力発電所などで汚染された瀬戸内海に最
後に残された自然の宝庫のような場所だとききますけど・・・」という問いに対し
て、「それは反対派の人たちがそういうだけで、そんなことはないですよ、大島だっ
てあるじゃないですか」「でも、周南地域からだって、遠いのに魚釣りというと、皆
さん上関まで行きますよ、大切な漁場なんだと思います」「いやいや、そんなこと
は・・・」というやり取りなど。

今回、申し入れに参加した10名が感じたことは、それぞれだったと思います。
それを周囲の人たちに少しずつ伝え、それぞれが疑問に思ったこと、確認しておきた
い事などを課題として、これからそれぞれのペースで学んでいけたら・・・と思いま
す。

私自身は、周りの人に「大変でしょう?」とよく聞かれました。「そうですね、で
も、原発がこのままできる方がもっと大変なことになるので」と答えると納得される
方が多いです。
それから、ただ「がんばってね」と言われるより、「できることがあれば言ってね」
「一緒に頑張りましょう」と言われる方が何倍もうれしいということを知りました。

取りとめもないですが、報告第2弾として補足させていただきます。


未来につながる生命(いのち)を育てる会
世話人 吉岡すみれ
?:0833-44-8516
e-mail:
arm.co.jp/

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