半農半菓
おうちえんリフォーム  〜床板張り2〜
2010年3月23日
半日かかった角度のついた一列
半日かかった角度のついた一列
髪の毛1本、微妙な隙間
髪の毛1本、微妙な隙間
7年前張った母屋の床、現在隙間だらけ
7年前張った母屋の床、現在隙間だらけ
床板張ってて思うんだけど、小さな隙間が気にかかる。
無垢の木だから、反りやひねりがある。
当然、前の板とピタッと合わない。
たたいたり、てこを利用して曲げ込んだりして隙間のないように一釘ひと釘決めていく。
けっこう時間のかかる作業だ。

写真みたいな斜めカットが入るところはまたさらに難しい。
微妙な角度の違いが、微妙な隙間になる。
ところがこれが性格なのか、髪の毛1本の隙間があくと気に入らない。
何度やり直したことか。

だけどふと冷静になって考えると、髪の毛1本どころか、数ミリ開いたってたいした問題じゃない。
さねが1センチくらいはあるので、すきま風がはいることはないからだ。
目を凝らしてみるから気になるだけで、普通の全体を見渡す目線になれば、まったく見えない。
気にならない。
しかも実は、年月が経つにつれて、木はますます乾燥して縮み、隙間は必ず開いていく。
どんなに乾燥してる木でも。
薪ストーブを焚く部屋ならなおさらだ。
7年前、今住んでる母屋の床を張ったときもずいぶん時間をかけて隙間なく張っていった。
けど7年たった今どうかというと、木が縮んで、すきまだらけ。
大きいところは3,4ミリ開いている。
あれだけきっちり隙間なくやったのに、だ。

つまり、隙間なく張っても、意味ないじゃん。
大工みたいに完成品の出来栄えでお金をもらうんなら別だけど。

自分が気になってとらわれてること、
こだわってること、
大きな流れの中では、実はたいしたことじゃないことに気づかされる時がある。

ときどき視野を広げて全体を眺めながらここを見てみる。
ときどき時間の感覚を変えて、長いスパンで今を見てみる。

心の中を占めていたこんなに大きな問題が、
実にちっちゃなことだったてことはよくある。

よし、次の一枚からは隙間は気にしないで張ろう。
それなら、すこすこ作業が進むぞ。

と思いつつ、
次の一枚になったら、やっぱり隙間が気になり、時間かけて木を曲げてる自分がいたりする。

なかなか自分のとらわれを外すのは、むずかしい。

そんな自分と戯れながら、
自己満足床張り、 完了!!

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