半農半菓
取材を受けた理由
2010年7月10日
最近メディア露出が多いですが、
日頃テレビ取材を断ってる僕が、
KRYとYAB2社からの一年を通じての取材を受けた理由をちょっと書いておこうかな。

教育、という言葉は好きではないけど、
子どもたちが子どもたちの時間をどのように過ごすかということ、
どのような価値観、どのような波長と接していくかということは、
次にくる社会を形作る一番基本的な要素だと、ここ数年痛感してきました。
たくさんの人たちが、今の教育の形、子どもたちの環境に疑問を持ちながらも、
選択肢がなかったり、
余裕がなかったり、
の状況の中で、しょうがなく物事が流れて行っているような気がします。
僕たち夫婦も4人の子を育てていく道中、そうでした。
けれど、やろうと思えば、できるものです。
小さくても、小さいからこそできる子育ての形。
金銭的にも成り立たせながら、
関わる人みんなが喜びながら、作りあげていける形。
それは可能なのだ、ということを示したかった、というのもあります。
おうちえんのようなやり方もあるだろうし、
共同保育という形もあるでしょう。
誰かが勇気をだして一歩踏み出していくきっかけになれば、
嬉しいかな。
そこまでいかなくても、家庭の中で、日々子どもと向き合う中で、
なにか役に立つ部分が少しでもあれば、うれしい限り。
そんな理由から、2社の依頼を受けました。
もうひとつは、それぞれを担当するディレクターの方の感性も共感しあえるものがあったのももうひとつの理由。
編集する人の感性で、絵はどのようにでも変わるから。
現代という時代の中で、いいも悪いも大手メディアが社会に与えている影響はとても大きいもの。
新しい何かを生み出していく時、
ISANAのように、新しい形のメディアをつくっていくのも一つの道。
でも、既存の限られた枠組みの中で、新しい何かを生み出していこうとするのもまたひとつの道。
メディアという巨体の中にも、またすてきな方たちがいるのだと、最近は心強く思っています。

おうちえんを大きくする想いはまったくありません。
でもこれらの放映を通して、
それぞれの地域に、あるいはそれぞれの家庭に、
今よりもほんの少しだけ、子どもたちが子どもたちでいれる居場所が
増えるきっかけになれば、と心から願います。

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