地球子舎(てらこや)
国旗からひろがる学び
2016年5月23日
5月のある日、ことばとかずの時間。
Sが国旗を写すと言って、国旗を画用紙に描き始めた。
国旗を写して、国の名前を書く。
KとRが真似して描き始めた。

ちょうど僕が持ってる本の中に「地球家族」という本があるのを思い出した。
それぞれの国の標準的な暮らしが写真とともに描かれてる本だ。

けっこう食いついて、描いた国旗の国のページを探して、調べる。
Rが持ってきた教科書にもいろんな国のその国独特の家が紹介してあって、
これがまたおもしろかった。

そのうち、Rが自分の教科書の世界地図に数ページにまたがって載っている国旗を数え始めた。
「1,2,3,・・・167,168,169,・・・」
掛け算使えばいいのにと内心思いつつ、見守ってると、200カ国だった。
だけど、となりのSの使ってる国旗下敷きには196と番号が振ってある。
「あれっ?」といって、また「1,2,3,・・・」と数え始めるR。
もう一度数えたら198だった。
またまた「あれっ?」ということになり、もう一度数えようとしたから、僕が口をはさんだ。
「掛け算でやってみたら?」
「横に8個並んで3段あるから、サンパ24でしょ?」
安易に言ってみたものの、国旗ってそれぞれ縦横比が違ったり、形も違ったりしたもののもあることを僕自身初めて知ることになる。
1段目は8だけど、2段目、3段目は9個だったのだ。
Rが1個ずつ数えてたのと、大差ないかもと内心思いつつ、
せっかく2年、3年、4年生がまわりに集まってるから、めげずに掛け算導入。
「サンパ24たす2で26って計算できるよね。」
以後、のこりの5ページ分は、そんな感じで計算してた。
そうすると、今度は26+27+・・・・って感じで、6段の筆算の足し算。
そんないっぱいある筆算は習ってないという子どもたちに、やり方を教える。
足すと10になる数字を選び出して、簡単に6段の筆算を計算するやり方も。
「なんだ、簡単じゃん」という声が聞こえる。
そして、合計は198だった。
ここまでの展開もおもしろかったんだけど、
198が間違いないとしたら、なぜSの下敷きに書いてある番号196と数字が違うんだ?と気づく。
よく調べると、Rの教科書は今年もらった今年度版。
Sの下敷きは2013と書いてある。
この2年のあいだに、国が2つ増えたんだ!!
大発見したような目の輝き。
じゃあ、その増えた国はなんという国なのか、探そう!
次の日のことばとかずの時間。
教科書と下敷きを見比べながら探してたら、ついにひとつ発見した様子。
それはニウエという国でした。
次の日のことばと数の時間。
ニウエがどこにあるか、地図で探して探して。
ありました。
ハワイのずっと南。
オセアニアのフィジーやトンガの近くの小さな小さな人口1500人の島でした。
次の日ももう1カ国を探して探して。
今のところ、まだもう一カ国は見つかってない様子。

答えをみつけて、発見があって、
次の疑問が生まれて、また発見があって、
おもしろい!!!!

こんな展開がいっぱいあるといいなあ。
と思いつつも、なんかだらだら集中力のない日もあったり、
なかなか大人の思惑どおりにはいかないけどね(^^)

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