地球子舎(てらこや)
もうひとつの時間
2021年1月24日
川下りキャンプ
錦川を1泊2日でカヤックでくだる。




いってらっしゃ〜い
小さい子たちも練習だけは参加して
来年は絶対行く!と意気揚々の子も。
来年が楽しみだね〜

見送った後は道路から声援を送る。





ヤナの合間を通らなきゃいけないし、
急な流れに飲み込まれそうになったり、
転覆することもあったり、

ドキドキだけど、チャレンジ,チャレンジ!!
漕ぎ方も時間とともにさまになる。



夜は川べりにテントを張ってキャンプ。
火を囲む時間はなんともいえない
暖かい心の通う時間。

次の日は、川も下流になり、
穏やかな流れにまかせ、錦帯橋の手前でゴール!!
みんな冒険して
ひとまわり大きくなったいい顔で帰ってくる。



付き添いで入ってくれたカヤック初心者のお父さんも
めっちゃいい顔で帰ってきた。

「川から見る景色ってはじめてでした。
 もうひとつの時間が流れているんですよねぇ。
 これを知っているのと知らないとでは
 人生が変わってくると思う。
 こどものうちから体験できるなんて!」


わあ、シンクロ!
実はわたしも同じことを思っていた。

いってらっしゃいの後、
カヤックに参加しないこどもたちたちと川遊びに。

わたしは多少は泳げるけれど、どちらかというと水が怖いので、
いつも陸から眺めているほうが多い。
でも今年はわたしもチャレンジで、
一緒に川の流れに乗ってどきどきこわごわ泳いでみた。

「流れに乗ると楽しいよ。」
「目を開けてみてね。川の中きれいだから。魚が近くにいるから!」
「ほんと、すぐ目の前にいるんだよ!!」
いろんな子が興奮しながら声をかけてくれる。

目を開けると・・・・
ほんとうにいた!
小さいかわいい魚たち。
手を伸ばせば触れる距離に。
そして遠くにも。
自分が魚になった気がした。
川ってお母さんなんだ。
なんだか地球に生きてる!って気持ちになった・・・



今でもふとした瞬間に
あの川であの魚たちが泳いでいるのかなあ
と思い出す。
そして星野道夫さんが本の中で同じことを書いていたことを思い出す。
日本の街の中で、今同じ瞬間を生きている
アラスカのカリブーや動物たちに思いを馳せる文章。

もうひとつの時間は、
もうひとつの世界は、実はいたるところにある。
それをいっぱいいっぱい体験して感じてほしい。
いや、こどもたちのほうがもういっぱい体の中にしみこませているかな。

川から見える時間・・・
川の中の時間・・・
海から見える時間・・・
海の中の時間・・・

今朝きれいな声で歌っていた鳥は、今どこで寝ているんだろう?
この間釣り損ねた魚は、今どこを泳いでいるんだろう?

そんな感性が きっと世界を優しさで包んでくれる。



人が作ったものや目に見えるものがすべてではなく、
今日もいろんな時間や世界の中で、
わたしたちは生かされているから(^^)

まぁみん

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