地球子舎(てらこや)
萩往還
2017年11月9日
歩いてきました、萩往還。
去年は山口から萩までの35キロを一泊二日で歩いたんだけど、
今年は、防府の三田尻から萩まで正真正銘の萩往還53キロ、二泊三日の旅。
山口県のど真ん中を瀬戸内から日本海に縦断だ。
そう考えると、すごいなあ。

そもそも当初は、去年と同じく一泊二日で山口から萩までの萩往還の予定だった。
防府から萩までの萩往還の道はほとんど残ってなくて、車のびゅんびゅん通る新しい道になってて、歩く道としておもしろくないと聞いてたから。
だけど今年の萩往還についての話し合いのとき、
Kが「今年は最初から歩きたい!」
「昔の人がどんな気持ちだったか知りたいから。」
この一言で、プラス20キロに続々と名乗りを上げる子が。
結局、二泊三日で防府から萩まで53キロを歩く子、7名。
次の日一泊二日で山口から合流して35キロを歩く子、7名。
いってきます!!
いってきます!!

冬いちごをとっては食べながら、
ムカゴをみつけてはとりながら、
柿をみつけては、登ってもいでは食べながら(渋柿率高かったけど・・・)、
なかなか進まないんだけど、楽しい山の道。
去年は二日目疲れ切った顔もちらほら見えたけど、
今年は涼しい顔で歩き切る成長ぶりでした。
到着して2時間くらいサッカーしまくるくらいだからね。
みんなの楽しみは道中よりもむしろ着いてから。
食事を作りたい子が作る。
子どもたちだけで。
子どもたちだけで考えて用意した献立は、
初日の夕飯はうどん。
二日目は中華丼。
遊びたい子は遊んでる。
朝ごはんも昼の弁当作りも。
させるでもなく、
させられるでもない雰囲気の中で、
作って、食べて、片づけて。
穏やかに進んでいく食事ごとのすべてを眺めながら、
大人はこの一年半の子どもたちの成長ぶりを垣間見てた。
自分の足でしっかりと立つ子どもの姿は、穏やかで美しい。

成り行きから道中をともにした東京から来た20代のKくん。
初日出会った時は目が死んでいて自殺を考えていた彼が、子どもたちと自然の中を進むうち、みるみる顔に生気を取り戻し、最終日には笑顔満面で心弾ませて、歩く姿が印象的だった。
自然の中を歩くということ、
そこには目には見えないけれど、
なにか大きな力があるのだと改めて強く感じた三日間。

「ふみしめて あしにひびくは わがいぶき」   Kくん

その自然のエネルギーをたくさん吸い込みながら、
歩いて、
歩いて、
食って、
寝て。
この三日間が、また一段と子どもたちを成長させたはず。

萩城到着!!
萩城到着!!


友達がエールのメールを送ってくれてた。

「現代の維新の志士たちによろしく」だって。

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