地球子舎(てらこや)
話しあい
2016年4月27日
最初の週が始まった。
カリキュラムも決まり事もまだなんにもない。
食事の仕方もそうじの仕方も。
話し合わなきゃならないことが山ほどある。
大人がすべて決めて、子どもたちにさせていくのは簡単だけど、
ここは、子どもたちが自分たちで決めていく。
てらこやで一番大切にしたいことが話し合いだ。


初日から議論が白熱したのは、食事をどうやって配膳するかっていう話し合い。
昼までに決まらなきゃ、いや決まるまで食事にありつけない。
だからか、みんな超真剣だったね。
いろんな意見が出た。
基本的には子どもたちだけで話し合い。
「わ」になっての話し合い。
スタッフもあくまで子どもと対等な「わ」のなかの一人。
ファシリテートは最初は僕かまあみんがするけど、いずれは子どもたち自身でファシリテートできる力を育みたい。
だからファシリテータとして口を出すのも、最小限に。
人が発言してるときに言葉をかぶせないこと。
そこだけ介入することを心がけて。
あとは子どもたちに場を預ける。
脱線して、議論の筋がどんどんんずれていっても見守ってると、おもしろい。
際限なくずれていく。
普通はファシリテータが介入して修正するんだろうけど、子どもたちが子どもたち自身でその状況をどう感じて、どうしていくのか見てみたい。
ここにはその時間が十分にある。
子ども自身が体験して、感じて、考えて、修正していく。
時間的に、空間的に、自分の今を「立体的」に味わって、考えていく。
正解を教えられていくのではなく、失敗や遠回りをいっぱい体験して、自分はどうするかを選んでいく。
その経験値すべてが宝物だ。
土曜だけの学校でも、放課後の学校でもできない。
もちろんカリキュラムでいっぱいの公立学校でもできない。
時間が十分にあるから
日々の積み重ねがあるからできる最高の学び。

だれかがやっと、昼飯の時間がせまってるのにまだなにも決まってないことに気づく。
やっと本筋に戻る。
それでもみなが納得のいくまで話し合いは続いて、やっと2つの案に。
A案 一人一人が自分の分を皿に盛っていく
B案 当番がみんなの分を用意する
大きくこの2つの案に分かれたんだけど、ここからがどちらも譲らない。
時間は昼をどんどん過ぎていく。
結局、今日はA案、明日はB案をやってみて、感じたことを明後日話し合って、どちらにするか決めることになりました。
昼ごはんにありついたのは、1時を過ぎて・・・・。

でも自分たちで決めた内容。
ごはんを盛る姿も心がはいってる感じ(^^)
たぶん・・・・。


後日談
結局AB2案をやってみて、B案採用となりました。
A案は前半の人がおかずを多くとりすぎて足らなくなったり、好きなものだけ山盛りにしたり、不平続出。
けどB案もまたこの当番をどう分けるかっていうので、昼過ぎまでかかっても決まらず、・・・。
みんな腹減りすぎて、
それまであれだけ意見を譲らんかったのに、昼過ぎてることに気づいた途端、全員一致で「もうじゃんけんでいいや」だって(^^;)
結局じゃんけんかいっ!!
結局じゃんけんかいっ!!

それまでの2時間の話し合いはなんだったん?
でも自分たちで決めた内容。
当番もしっかり進んでやってる、続いてる。

そうじのこと、
誕生日会をどうするか。
日々のもめごと、・・・。

毎日毎日、いろんな話し合いが続く4月でした。

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