地球子舎(てらこや)
遠泳
2018年8月8日
基本、子どもたちが主体的にしたいことを決めて過ごすてらこや。
得もすると、楽なほうにいきがち、しんどいことから逃げがちになることが無きにしも非ず。
なので、スタッフプランとして、ちょっとしんどくてもチャレンジしてみようと、提案したのが今回の遠泳、1.5キロ!
さすがに、えー、いやだあ!という声が何人かからでるかと思いきや、
まさかの全員やる気モード。
何度か室積の海に練習に行き、1分間立ち泳ぎで浮かんでおくことができたら合格。
ライジャケを外してチャレンジしてもいいよということで
合格者10名、ライジャケ組5名で臨んだ佐合島の海。
カヤック2艇、泳ぎながらの大人2名が伴走について、佐合の港をスタートした。
1.5キロ先にある岬まで、浜から50メートルくらい沖合、底も見えない海をひたすら泳ぐ。
僕自身、50メートル以上泳いだことないぞと50歳にして人生初の遠泳だ。
とはいえ、プールと違って塩水だし、足がつかないから泳ぎやすいというか浮かんでいやすい。
速く泳ぐ必要がないから、とにかく疲れないように泳ぐ。
疲れたら、とりあえずその場に浮かんでたり、ラッコ泳ぎになって空を見ながらゆるりと進んだり。
意外と行ける。
みんなもけっこう余裕な感じ。
すごいなあ。
今回ぎりぎりで合格し、ライジャケなしでチャレンジすることを選んだH。
みんなの後ろを、懸命についていく。
みんなも途中立ち泳ぎしながら、Hが追いつくのを待って、また進む。
ときどき戻ってHをはげましながら並走したり、終始ほほえましい光景も。
最初おぼつかなかったHの平泳ぎ、後半になればなるほど、余分な力が抜けて、みるみる泳力がついていった。
そしてそして、一人の脱落者もなく、全員が1.5キロを泳ぎ切ったのだ。
ライジャケをつけて泳いだ5人も最後の20メートルはライジャケを外して、溺れそうになりながらも、ゴール。
みんなのやりきった顔が忘れられない。
それぞれがすごい達成感と自信をつかんだ一日だった。

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