ハンバーグケーキとチーズケーキ工場
2006年11月20日
「パパー、できたよー」
4歳の娘の声が奥から聞こえる。
行けば、皿の上には、わけのわからない物体が・・・。
スポンジのはしきれと、果物の半端、生クリーム少々とを混ぜてハンバーグのように捏ね上げた特製ケーキ?。
「召し上がれ」
おそるおそる口にする。
「どう?」
意外においしい。
「わあ、おいしいぞ」
得意満面の笑顔がこぼれる。
数年前のうちの麦刈りに参加していた、あるチーズケーキ職人を思い出す。
彼は、ある大手パン会社に勤務。
毎日毎日、朝から晩まで工場でチーズケーキを焼いている、という。
決まった時間に決まった分量、決まった工程、・・・。
そして同じ味、同じ形のチーズケーキが、全国に届く。
だけど食べる人の顔は、見えない・・・。
分業と効率、生産性を追い求めた果ての、たどり着いた先。
それは「創造」とは対照的な「作業」。
そこに喜びのかけらはみえるのだろうか・・・。
本来、ケーキをつくるのは、創造的な楽しいことだ。
工夫し考える楽しさ。
思うようにいったときの満足。
人に喜んでもらえたときの喜び。
娘の姿にその原点を思い出す。
社会が大きくなるにつれて、分業化は、ごく自然な流れだったに違いない。
しかし、効率化と画一化が進むたび、人は創造と喜びの場を失っていった。
そしてその極ともいえる現在、社会にはストレスと無気力がひろがってきたのではないだろうか。
私たちは自分のできるところから、「喜び」を取り戻していくしかないのかもしれない。
「うふっ、また作ってあげるね。」
「はは、ありがとう。楽しみに待っとくよ。」
(でも頼むから、こねるときはよく手を洗ってからにしてくれ・・・・)
「今度はね、ハートのケーキ!!」
4歳の娘の声が奥から聞こえる。
行けば、皿の上には、わけのわからない物体が・・・。
スポンジのはしきれと、果物の半端、生クリーム少々とを混ぜてハンバーグのように捏ね上げた特製ケーキ?。
「召し上がれ」
おそるおそる口にする。
「どう?」
意外においしい。
「わあ、おいしいぞ」
得意満面の笑顔がこぼれる。
数年前のうちの麦刈りに参加していた、あるチーズケーキ職人を思い出す。
彼は、ある大手パン会社に勤務。
毎日毎日、朝から晩まで工場でチーズケーキを焼いている、という。
決まった時間に決まった分量、決まった工程、・・・。
そして同じ味、同じ形のチーズケーキが、全国に届く。
だけど食べる人の顔は、見えない・・・。
分業と効率、生産性を追い求めた果ての、たどり着いた先。
それは「創造」とは対照的な「作業」。
そこに喜びのかけらはみえるのだろうか・・・。
本来、ケーキをつくるのは、創造的な楽しいことだ。
工夫し考える楽しさ。
思うようにいったときの満足。
人に喜んでもらえたときの喜び。
娘の姿にその原点を思い出す。
社会が大きくなるにつれて、分業化は、ごく自然な流れだったに違いない。
しかし、効率化と画一化が進むたび、人は創造と喜びの場を失っていった。
そしてその極ともいえる現在、社会にはストレスと無気力がひろがってきたのではないだろうか。
私たちは自分のできるところから、「喜び」を取り戻していくしかないのかもしれない。
「うふっ、また作ってあげるね。」
「はは、ありがとう。楽しみに待っとくよ。」
(でも頼むから、こねるときはよく手を洗ってからにしてくれ・・・・)
「今度はね、ハートのケーキ!!」