卒業生のYがやってきた。今日は代休らしい。
Yの顔を見て、場が一気に華やぐ。
1年生の男子たちは大喜び。早速Yの体にへばりついている。
出席を取るときに「長く休んでたね、待ってたよ〜」と思わず声かける。
一気に今までの時間が飛ぶ。
プランの時間は Yと卓球をしたい、Yと基地やりたいと引く手あまた。
午後、低学年男子たちと山の中の基地を進化させていたら、
Yが「俺も穴を掘りたい!」とやって来た。
数日かけてこつこつと穴を掘っていたのだけど、
中学生の穴の掘り方、スピードは桁違い!
どんどん穴が大きくなって進んでいく。
低学年男子チーム、尊敬の眼差しで立ち尽くす。
「すごーい!すごい!すごーい!」
Yが基地の説明もしてくれる。
「ここの基地は前は誰と誰が作っていたんだよ。
ほら、ここの穴はかまどにしたくて掘ってたんだ。
ここは神さまをかざる穴で、ここがトイレだった………」
「ふーん、そうなんだ ………」
低学年男子チームがいつになく真面目に話を聞いていて可笑しい。
(1年前の写真。Yが作っていた基地)
(1年前。Y6年生。釣った魚を基地で焼いて食べる!)
卓球に呼ばれているからと山を駆けていくYに
「すぐ来てね!絶対来てね!」とみんなが声をかけた。
家に帰ったYが
自分たちの作っていた基地を引き継いで作っているのがうれしかった
と話していたと聞いた。
てらこや4年目。
少しずつ伝統みたいなものができているんだなあ。
受け継ぐ。
受け継ぐ喜び。
受け継がれる喜び。