てらこや、韓国へ
2019年10月10日
9月下旬、てらこや初の修学旅行。
7泊8日の韓国のオルタナティブスクールを巡る旅を終えた。 今回の旅をコーディネートしてくれたスタッフのさおから、また詳しく書いてもらおうと思ってるので、簡単にご報告。 徴用工問題で、韓国での反日(反安部?)デモの様子が、こっちのメディアでクローズアップされる中、一部の親たちからも不安の声が聞かれる中、子どもたちはドキドキとワクワクでの出発となった今回の旅。 ソウルで2泊。 今なお分断国家としての道を歩む韓国と北朝鮮の軍事境界線(DMZ)を視察に。 生々しい戦争の爪痕と、日本では味わえない国境(それもかなり特殊な)を肌で感じる。 DMZを案内してくれたホンさんの統一への熱い思いを聞き、涙。 韓国南部に下って、韓国で一番最初のオルタナティブスクール「ガンジー子どもの学校」へ。 全寮制の子たちと2泊3日を一緒に過ごさせてもらう。 いろいろ話したい、でも言葉が通じない、・・・。 緊張と恥じらいと戸惑いで、固まるお互いの子どもたち。 大人でも難しいことだけど、遊びはバンコク共通でした。 「こおりおに」「アルプス一万尺」「だるまさんが転んだ」などなど、ほんの少しフレーズやルールが違うだけで、似てる! やっとほぐれた子どもたちは、夜も身振りやほとんど知らない英単語を駆使?しながら親交を深めていきました。 2泊3日のあいだ、ここの教師のパクさんに、日本人でもなかなかいないほどの優しさとと思いやりで、なにからなにまで世話になりました。 次にプサン近郊の街に入り、2泊3日。 シュタイナーの思想をとりいれた小学校「花咲く学校」「花学校」の子どもたちと。 その近くで親たちが運営するカフェで、子どもたちの一日カフェ。 手打ちうどんと稲荷寿司の昼食セット予約限定50食。 日本でも何度も試作し、準備を周到にしてきた子どもたちだったけど、 字もわからない、言葉も通じない中での市場での買い物、 だしを作るエビやシイタケ、醤油ひとつとってもまったく味の違う材料、 大きな鍋など道具もないせまいカフェのスペース、 などなど、考えていたとおりにまったくいかない環境の中、 前日深夜の仕込での大ゲンカあり、当日午前中もハプニング続出の中、 でも12時からは予約のお客さんが順次来る! まあ、見てるこっちは、ハラハラドキドキものだったけど。 結果をいえば、予約のお客さんをほとんど待たせることなく、ぶっかけ天ぷらうどんと稲荷、抹茶のケーキを韓国の人たちに食べてもらうことができて、「おいしかった」という感想をたくさんいただいて、大成功の一日日本食カフェでした。 ここでも夕方からは「花学校」の子たちと、学校にあるトランポリンやけいどろで白熱。 遊びに国境はなかったね。 ここでもカフェのいろいろな人達の笑顔と優しさに出会い、 2泊を泊めてくれたウンアちゃん(自然農をやってる)の気さくで暖かな人柄と優しさに包まれて、涙のお別れでした。 最後にプサン入り。 市内にある「旅する学校」を訪れる。 この学校は、一年を通して、学年に応じて、世界を旅してまわる学校。 昼食をいただき、子どもたちとも少し遊んだあと、有名な市場をまわり、福岡行の船で1泊して、翌朝帰国。 あっという間の、でもとても濃い7泊8日でした。 コスパも最強でした。。 (行きの飛行機、帰りの船、国内、韓国の交通費、宿泊費、食費すべて合わせて3万円台!!) 食べ物もいろいろ食べた、うまかった〜〜!! 字が違う、言葉が違う、習慣が違う、 街をただ歩いても、見るもの聞くものすべてが新鮮で、教科書を百万回読むよりも、いろんな国といろんな人たちがいることを垣間見、肌で感じただろう子どもたち。 そして何よりも、ひとの笑顔と暖かさに触れた旅でした。 字も言葉も違っても、同じヒトなんだ、泣いて笑って生きているおんなじ人間なんだってわかったというのが、旅を終わっての子どもたちの共通の感想。 出発前、メディアや大人から聞いた情報で、韓国に対してネガティブなイメージや不安をもってた子もいたけど、 「なんだ、ぜんぜんテレビでみたのと違ってた。 日本人より優しい人ばっかりじゃったよ」だって。 この子たちは、メディアや人の情報は、切り取られた見方、物事のすべてでではなく一部だということを肌で理解した。 これから先出会ういろんな意見や情報を、鵜呑みにすることなく、自分の頭で考え、行動していくことができるための貴重な体験だったと思う。 今回の旅でもらった一番大きな宝物。 この旅をつくってくれたすべての縁に心から感謝です。 カムサハムニダ(^^) by あつお |