水車
2020年7月15日
長い梅雨。
降り続く雨。 山のいたるところから、水が出てる。 この時期恒例のダム工事に、下級生男子たちは毎日のめり込んでいる。 石を運んで積み上げて、ダムをつくり、パイプや竹で水路を作り、毎日変化していく水の橋。 ある日は6年のKが水車を作り始めた。 竹を切ってきて、ちゃちゃちゃっと。 だけど、設置が以外と難しい。 角度、水量、・・・、 下級生たちがじっと見守ってる。 時折、こうやったらいいんじゃないと意見も聞こえる。 あ〜でもない、こーでもないと試行錯誤の末、ついに水車がまわりだす。 おうちえんだったら、大人がみせる広がりが、 ここでは子どもの世界で完結する。 下は、上を見て育ち、 上は、認められていくことで、ますます自分が自分になっていく。 かつて、どこにでもあった、子どもたちだけで育ちあっていける世界。 by あつお |