「今思うと、てらこやって悪口と無縁の世界だったよなあ・・・」
卒業生Mが そんなことを話していたと聞いた。
え!?そうかな?
てらこやは決して天国ではない。
当たり前だが、もめごとやけんかもたくさんあるし、
ほんとあいつなんなん!って陰で愚痴を言っているときもあれば、
腹を立てて思いっきり思いを吐き出し、冷たくシビアに接している姿だってある。
中学生になり、友だち達が動画サイトを見て、
人の顔をばかにして笑ったり、揶揄したり・・・。
Mはそれになにか違和感を感じたらしい。
違和感・・・
これから先の人生で、たくさんの違和感が出てくるだろう。
違和感、万歳〜!
いっぱい泣いて、いっぱい笑って、いっぱい心をふるわせて・・
感情や心の基礎を作る大事な小学校時代。
てらこやでの出来事がなにか傷を残すこともあるだろう。
けれどそれ以上に、
これからの人生、もしも違和感だらけで苦しくなったとき、
ふと思い出すてらこやの日常が、
「あんなすてきな世界や、あんな豊かな時間もあったなあ。」
とみんなの人生を勇気づける、あたたかい灯火になってくれたら・・
そんな宝物が、みんなの心の中にひとつでも多く残ってくれたら・・
それを願わずにはいられない。
本来、人は無限の可能性に満ちた美しい存在。
それを体現し、背中で伝える自分であるか・・・
日々問いながら、今日もこどもたちとともに豊かな自然に抱かれて過ごそう。
まぁみん