書初め
2017年1月19日
書初めをした。
4年生の2人以外は、初めての習字。 最初は、心の思うままに筆を動かして。 墨ってこんなに沁みてくんだ。 筆ってこんなに曲がるんだ。 ってところから。 感覚がつかめてきたら、 まあみんが簡単に説明、止めとか払いをやってみせて、 さあ、本番。 自分の心に浮かんだことば、 考えてきた言葉を胸に紙に向かい合う。 とたんにみんな眼差しが変わる。 真剣だ。 僕は習字を舐めていた。 小3のとき、ちょっとだけ習字の塾に通わされたけど、 決まった字、お手本通りが○で、上手下手を決められてるようで、 窮屈で1年で辞めてしまった記憶がある。 けれど、今日みたいなやりかたはいいなあ。 まあみんの持っていき方もうまいと思った。 あれこれ基本の堅苦しいことを云わず、 墨に慣れて、楽しむところから。 自分の心に浮かんだ字。 手本があるわけでもなく、 太さ、バランス、配置、を考えながら、心のイメージを描き出していく。 ああ、これは習字じゃなくて、書道なんだと思った。 書道の先生がみたら、ダメだしくらうかもしれないけれど・・・。 書道っていうより、芸術のほうが近いかな。 誰かが、書き終えた瞬間、「ぷはーーっ!!」と息を吐いてる。 それだけ集中してるんだな。 筆を動かす速さ、筆圧、角度、その一瞬一瞬が真剣勝負。 意識が筆と紙にフォーカスしてる。 たぶん外の音も消えている。 そんな顔。 これは、すごい濃密な、すてきな時間だった。 こんな時間、何度も持ちたいなあ。 僕も書きたくなってうずうずしてきたけど、筆が足りなかった(^^;) M子が途中で言ってたらしい。 「筆をまっすぐ持つと、なんか体もまっすぐなるみたい」 ほんとみんな、すっと芯が通った美しい姿勢だったね。 さて、みんなが書き終えた字は、写真のとおり。 どれも味のあるすてきな一枚。 U美に「流れない」ってどういう意味ってきいたら、 「人に流されない」ってことだって。 ふ、深い・・・。 |