地球子舎(てらこや)
九重連山キャンプ
2018年9月25日
視界50メートル。もはや沢登り!
視界50メートル。もはや沢登り!
キャンプ地近くの小松地獄で温泉卵
キャンプ地近くの小松地獄で温泉卵
貸し切り状態のキャンプ場
貸し切り状態のキャンプ場
2泊3日の登山キャンプ、

久住のお山で子どもたちは決断を迫られていた。

「進むか、戻るか」

頂上まではもうひと踏ん張り!のところ。

雨が凄すぎてカッパの下の服も濡れ、時折、風に吹き上げられる雨が顔も濡らす、
そして濁流に足元はびっしょりという状態で、子どもたちは輪になった。


「寒い」

そうつぶやいた子どものくちびるは、うっすら色を失っているし、
「感覚がない」と手を開く子の指は冷たい。


「帰りたい」、

小さな声があがる。

その声に、「私も」「私も」と大半の子たちが続く。

体力・気力ともまだ余裕のある子たちもいる。
けれど「行く」と言い張る子はいない。

状況、条件、そして「帰りたい」という子たちの思いの強さに寄り添い、

全員が「戻る」ことを選び、私たちは山を降りた。

てらこやにミーティングはつきものだ。どんな小さなことでも話し合う。
そんな中でこの一番は格が違う。
命の危険というのは大げさかもしれないけれど、
身をもって感じた「思いの強さ」、「迷いのない決断」、
心と体、一所懸命のこの経験を経て、
てらこやのミーティングがこれからどう変化していくか楽しみだ。

by さお

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