意識的に生きる(8) 〜子どもたちのおかげで〜
2008年2月6日
今という一瞬に焦点をあわせるのに、
日々のいろんなことが練習材料になりますが、 いちばん練習させてくれるのは、子どもです。 子供たちのおかげで、僕はずいぶん変わることができました。 自分で言うのもなんですが、10年前と比べれば、僕の内面は別人です。 子どもたちは2,3歳になると、自分でなんでもしたがるようになります。 ちょっと用事で出かけるのにも、一人だったら1分で車をスタートできるところが、下手をすると30分かかってしまうことなんて、しょっちゅうです。 服を着替える、トイレに行く、靴を履く、車までの20メートルの間の道草、車のドアを開ける、閉める。・・・ 僕が早くことを進めたいから、手伝うと怒ります。 一番長くかかったときは、やっと車に乗ったと思ったら、「うんこが出た」とのつぶやき。 また一から、計1時間ということもありました。 ちなみにやっぱり次男、真です。 今日も3歳になった真と一緒に出かけるのに、すごい時間がかかりました。 それをすっと傍らで見守っていて、それでいてゆったりとした心境を維持できる自分に、 「あ、俺、ずいぶん変わったなあ」とあらためて思いました。 もともと超合理的人間、せっかちだった僕は、6年前、長男が2歳のころ、これがすごいストレスでした。 「はやくしなさい」「時間がないんだから」という言葉がのどまで、でかけます。 僕は心の中で、 「いや、大丈夫。時間は十分にあるんだから」 「時間がないと思うから、次にまた時間がない状況を引き寄せるんだから。」 そんなことばで頭の中を埋め尽くします。 車に一生懸命乗り込もうとする子どもの後姿を見守る間ずっと、 僕は僕の中の小さな子どもに、いつも話しかけていました。 おびえる子どもに「大丈夫、大丈夫」と、あやすように。 そして、以前仕事で忙しくて、子どもと向き合いたくてもそうできなかったときを考えると、今、こうやって子どもとの時間がある今はとても幸せなこと。 その今の幸せにだけ、焦点を当てるように、ひたすら練習しました。 たとえ、もう何かの約束の時間が間近にせまっていたとしても、です。 不思議なことに、今という時間を大切にしてそこにだけ焦点を合わし、怖れに心が支配されてないときは、その後の予定もすべてうまくいきます。 逆に、こんなゆっくりしてたんじゃ、うまくいかないんじゃないかと不安に思ったり、 はやく取り掛からないと間に合わないんじゃないかと焦ったりしたときは、 やっぱりうまくいかない何かが起きてくるのです。 いろいろ比べてみますが、百発百中、 宇宙は実に正確に、自分の意識のそのままを目の前にあらわしてくれるようです。 こうやって、僕の確信は深まっていきました。 |