意識的に生きる(10) 〜次元 フラットランドの世界〜
2008年2月17日
4次元ポケット。
タイムマシン。どこでもドア。 小さいとき、誰もがあこがれたドラえもんの世界。 年をとるにつれて、否定され、忘れられていく夢物語、異次元の世界、。 でも物理学の世界で、どんどん面白いことが起こってるようです。 NHK BS特集「未来への提言」で特集されたリサ・ランドール博士をご存知でしょうか。 ちなみに美人です。(関係ないか・・・) 以下は、彼女の対談本「異次元は存在する」の冒頭の一節。 「私たちの暮らす3次元世界は、人間の目に見えない5次元世界に組み込まれている」 ―1999年、人類の世界観を覆す概念を発表し、一躍世界の注目を集めたのがリサ・ランドール博士である。博士は、アメリカ、ハーバード大学で数式を使って物理の法則を研究する理論物理学者だ。 「5次元世界は3次元世界の縦、横、高さに時間、そして5番目の次元方向への距離で表される」 ということを示す博士の数式は、現在、世界の物理学者たちの論文に最も引用されている理論である。アメリカの雑誌「ニューズウイーク」も2006年のキーパーソンにランドール博士を選んだ。 彼女の理論がアインシュタイン以来の発見とも称されるのは、 4次元以上の次元の存在を認めることで、今まで物理の世界で、謎だったこと、矛盾点の多くが解決されるからです。 彼女は、難しい科学の世界をわかりやすいたとえ話を使って、説明してくれます。 この本の中で彼女が紹介する「フラットランド」という100年前の本には、高次元を僕らが理解するわかりやすいたとえがいろいろあるようです。 僕らが4次元や5次元の世界を想像することが難しいように、 平面世界つまりフラットランドに住む住人たちにとっては、3次元世界を理解するのは難しいでしょう。 でも逆に3次元に住む僕らは2次元世界、フラットランドの現象の理由が手に取るようにわかります。 同じように、4次元の視点から考えると、僕らの世界に出てくる現象の理由が、手にとるようにわかるのかもしれません。 たとえば、もし丸い玉がフラットランドを通過したとすると、 フラットランドの人たちは、サイズが次第に大きくなり、そして次第に小さくなっていく丸い円盤を見るでしょう。 <写真参照> 同じように、もし高次元球が僕らの3次元空間を通過したとすると、 僕らの目の前の空間に突然小さなボールが現れ、サイズが次第に大きくなり、そして次第に小さくなっていく球体を見ることになります。 別の観点から見てみると、 フラットランドの人たちの視点からは、ある大きさの円しか経験できませんが、3次元の視点から見ると、現実に存在しているのは丸いボールです。 同じように、3次元の視点からは、今この瞬間はある大きさのボールしか経験できませんが、4次元の視点から見ると、無から現れ、だんだん大きくなりしぼんでいき消えていくボール、そのすべては同時に存在しています。 言い換えると、今という瞬間に、過去も未来もすべて凝縮されて同時に存在しているのです。 さらにさらに、もうひとつ上の5次元時空を考えると、 僕らの知覚するこの3次元世界と平行して、想像できる限りのありとあらゆるバージョンの世界が、同時に存在してる可能性があるということ。 いわゆるパラレルワールドです。 はい、もうわっきゃわかりませんね。 まるでSFの世界です。 けれど、今物理学の世界でやっと理論的に検証され始めた現実のようです。 これによって、素粒子が無から生じるように見える理由、重力の謎、その他いろいろ解明に向かって歩み始めたところ、みたい。 でも、そのほんの一部を検証する実験も大掛かりで、国家プロジェクトのような規模のようですから、ほんとに解明ってとこに到達するのはいったい何十年後になることやら。 僕ら、そんなには待ってられないし、 今、人生に応用したい。 なので、次回、もうちょっとわかりやすい例も、今度書いてみましょう。 〜過去も未来も今、同時に存在している〜 |