半農半菓
「あと4か月もたてば、僕はもう月の上にいるだろう」
2008年5月1日
彼の本
彼の本
人間 100パーセントを作り上げることは不可能だ
だけど 100パーセントを追い求めることはできる
それが生きる理由だろう?
神なり星なりなんなりと近づくために

                 by 北村勇喜


2000年5月1日、北村勇喜くんは、たくさんの詩と絵を残して、旅立っていった。
20歳の誕生日の前日だった。
突然の訃報に、家族だけでなく、彼の友人たちが駆け付けた。

あれから8年、
彼の姉と彼の友人Kくんは結ばれ、2人の子供がいる。
彼の事故を機に地元、光市に帰ってきたHくんも、北村家の関係で知り合った女性ともうすぐ結婚する。
彼の姿はここにはないけれど、その縁から出会った命が連綿と続く。

彼の告別式の日。
それは、お葬式ではなく、新たな門出を祝う旅立ちの式だった。
ピアノの伴奏でみんなで歌った「よろこびの歌」。
今もこの季節特有の草の香りと温かさを感じる度に、思い出すこの歌。
存在と死と。
旅立ついのち。
生まれ来るいのち。
当時10か月の長男を抱いては、よくこの歌を子守歌代わりに歌った。
彼の命日に、あらためて思う。
すべての命に、喜びと感謝をささげたい。


      「よろこびのうた 」

  あなたが 生まれた よろこびのうた
  あふれる心をこめて 贈ろう
  いつも しあわせが あなたをつつむ
  だれもが あなたを 愛してるから

  あなたを たたえる 朝の光に
  花は咲きそめて 鳥はさえずる
  いつも ほほえみが あなたを飾る
  だれもが あなたを 愛しているから

  あなたに 響け よろこびのうた
  すべての命よ 光かがやけ
  いつも この地球が あなたと共に
  だれもが あなたを 愛してるから

Happy Birthiday to you.
Happy Birthday to me.
Happy Birthday dear everyone.
Happy Birthday to you.

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