半農半菓
フェアトレード
2008年5月11日
下松市で開かれた、フェアトレード祭り。
ちょっと手伝いに行ってきたけど、楽しい祭りになりました。
今月の「ぶち」の原稿も、〆切、今日じゅう。
毎月〆切ぎりぎり提出です。
こういう性格は小さい時から変わらんですね。

以下、「ぶち」から

5月はフェアトレード月間。
最近はスーパーでも見かける「フェアトレード」という言葉ですが、直訳すれば「公平な貿易」。
製品を途上国の人たちから買い取るときに、それを作る職人さんや労働者の人たちの暮らしが成り立つような価格で買い取る貿易のことです。
一般の貿易すべてが「フェアじゃない」とは言いませんが、フェアではないことが多いのが現実。
 昨年6月、日本中が、サッカーのワールドカップで盛り上がりました。
あのような大きな大会で使われる質の良いサッカーボールは、手縫いで作られています。縫っているのはインドやパキスタンの職人の人たち。
インドには、ボール職人が30万人いると言われていますが、彼らは1日働いても20ルピーほどしかお金を得ることができません。日本円で60円ほどです。
いくら物価の安いインドでもこれでは暮らしていけません。子供にも働かせることになります。
だから日本だったら小学生くらいの子供たちが、学校にも行かせてもらえずに、一日中サッカーボールを縫っていることがあります。
教育を受けられないと、大人になっても低賃金の単純作業にしか就くことができません。貧困に苦しむ生活を、また繰り返すことになってしまいます。
また、 フィリピン、インドネシア、バングラディシュといった東南アジアの国ぐにには、「輸出加工区」というものがり、先進国のブランドの製品、主に衣料品を作る工場が集まっていて、輸出用の製品を作っています。
製品を作る労働者の多くは、農村から出稼ぎに来た女性たち。
1日12〜16時間も働いても残業手当は出ず、もらえる賃金はわずか。 
仕事はきつく、エアコンもない狭くて暑い場所に押しこめられて仕事をさせられます。
GAP、リーバイス、リーボック、チャンピオンといったブランドのタグは付いていても、実際に商品を作っているのは出稼ぎの女性労働者。
私たちが少しでも安く、少しでも利益が出るようにと買い求める陰に、不当な搾取がたくさん存在しています。

最近は、フェアトレードによって輸入された商品も、スーパーなどで見かけるようになりました。
私たちは買い物によって、世界を変える力を一人一人が持っています。
まずはスーパーでフェアトレードマークのついた商品を買うところから、始めてみませんか。

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