半農半菓
もう一つのアースデイ
2008年5月31日
今日山口で最高の披露宴に出会った。
瑠璃光寺横の古寺、洞春寺で行われた風天百笑こと北原慎二くんの結婚式。
お相手は彼を和歌山から追いかけてきたパン屋を目指すあきちゃん。

一人一品持ち寄り、祝儀袋なし、服装自由の披露宴。
お寺の直会場っていうのかな、おおきな広間を借りて、長机が並ぶ。
手打ちのうどんあり、カレーあり、百人がそれぞれ一品持ってきてるから、
百種類の料理の並ぶ豪華なオードブル。
ケーキ入刀のかわりに、新婦手作りの大きなお饅頭に入刀。

Tシャツ、普段着の面々。
誰の披露宴にも作務衣に雪駄で行く僕。
だいたいの披露宴では、白と黒の礼服に囲まれて浮いてしまうのだが、
今日はまったく違和感がないのが嬉しかった。

次々繰り広げられる大道芸、音楽、・・・。
みんなオリジナルの芸、歌、演奏。
「キカラ」や「えん」など、アースデイ瀬戸内でもおなじみのグループも。

新婦のご両親が和歌山からいらっしゃってた。
かわいい娘が突然絵描きと結婚するといって遠く山口に行ってしまった。
きっと複雑な心中もあったんじゃないかと思う。
だけど、この披露宴、仲間を見て、きっと安心されたんじゃないかな。
最後に見せたご両親の涙をみながら、そう思った。
(つい、もらい泣きしてしまった・・・)

お金をかけてない披露宴だから、祝儀袋もいらない。
でもお金には換算できないほどの心のこもった料理、歌、芸。
どこを切り取っても手作りの心、心、心・・・。
それぞれの個性がほんわり調和して、アースデイを思い出す。
あっという間に過ぎた笑いっぱなしの4時間。

本来、披露宴ってこれでよかったんじゃないかな。
披露宴の本来の姿、みせてもらいました。
全国を流れ流れてた慎ちゃんが、山口に落ち着いて3年。
すてきな仲間たちに出会ったんだなあ。
ここにまたひとつ、幸せの一つのあり方がありました。

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