半農半菓
旱魃気配?
2008年7月30日
連日の猛暑。
7月にはいってから、ここらにはほとんど雨らしい雨が降ってない。
今年の旧暦カレンダーには、
≪夏≫ 早雲飛火(旱魃気配の厳しい夏)
って書いてあったけど、当たったなあ。
6月、わりと雨が降ったから、なんだ、はずれじゃんと思ってたんだけど・・・。

僕のつくってる田は、何か所かに点在してるが、
そのひとつがある横の川は、干上がってしまった。
川沿いの田では、水戦争が始まってる。
隣の田の人が言うには、90年田を見続けてきたけど、
その人の田に水が入らなくてひび割れ状態になったことは、一度もなかったそうな。
90年間でこんな旱魃ははじめてらしい。
うちの田にも、もう20日間、水を入れれてない。

けど、自然農にしてるところは、あまり問題ないようだ。
表面が草に覆われてるので土が乾かないのと、浸透圧で、溝にわずかでも水が来てれば、下から水を吸い上げてる感がある。

逆に、耕してる普通田は、完全に土が干からびてしまった。
溝の横は、まだ湿りを保ってるが、1メートル入ったら、もう完全に水気なし。
土が真っ白になって、ひび割れまくってる。
まだ稲もどんどん大きくなる最中なんだけど、まいったな。

けど、遠くではいつもゴロゴロと聞こえてくる。
山向こうでは、しょっちゅう激しい夕立が降ってるようだ。
去年もそうだったけど、今年も、ここらだけ、その雨雲がかすめない。
隣町はずぶ濡れになるほど降っても、ここらには全く降らないようだ。
見えない境界線があるみたい。
ここらだけ、避けられてるみたい。

うん?
もしかして?
ここらには水がない、夏は水の取り合いじゃというこの地域の住民の集合意識が、
雨雲を遠ざけてる?
だって、すぐ隣の山までは、夕立が通り過ぎてるんだから。
僕も、なんとか水を呼び込もうと、栓をあけて待ったり、溝を掘って、少しでもこっちへ来るようにしてたり、朝も晩も水を見に行ったりしてた。
それは、水がない!ない!少しでもこっちへ!という意識の裏返し。
もし、水が充分にあるんだったら?
取り合わない、人様に水が行くようにする、心配しない。
よし、今日から、そうしてみよっ。

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