半農半菓
ホクレア
2007年5月20日
平和の灯を渡す
平和の灯を渡す
ついにホクレアがやってきた。
ひょんなことから、僕は祝島伝統の櫂伝馬の漕ぎ手になることに。
4年に一度の神舞のときにだけだされる櫂伝馬。
ホクレアを出迎えるために、その特別の船を送り出すことに決めた祝島の島民の心意気が伝わる。
朝9時、練習のため海に漕ぎ出すが、思わず、数年前の広島での葦舟を思い出す。

そして10時、水平線のかなたから、2本の帆柱が見える。
それは映画ガイアシンフォニーで何度も観たあのホクレアだった。
ほんとにエンジンも積まず、風と人の力だけで、日本まで来たのだ。

たくさんの子どもたちを乗せたチャーター船が、
祝島の漁船が大挙して、
瀬戸内や日本海、いろんなところから集まったシーカヤッカーたちが、
そして櫂伝馬が、
ホクレアの周りを取り囲み、壮大な洋上でのランデブーが始まった。

そのときの様子が”祝島市場ホームページ”に詳しく載って
ます。
ホクレアへの”平和の灯火”受け渡しの場面もバッチリ載せ
てくれていました→http://www5d.biglobe.ne.jp/~jf-iwai/

櫂伝馬の華麗な舞に、
子どもたちの歌に、
そこに集まった心に、伝わるものがあったのか、
船の上でハワイ伝統の踊り”ハカ”で応えるクルー。

夢のように過ぎ去った数時間。
だけど、はっきりと僕らの中にその姿を刻印していった。
風を読み、星をみて、この大洋を渡る祝星、ホクレア。
そして、映画の中のホクレアが、今目の前にいた、というリアリティーは、
その力がどこかの英雄たちだけのものではなく、誰にでも、、
そう、僕の中にもその力があるのだということを、はっきりと思い出させてくれた。

僕の中でつながった、葦舟とハワイの古代船。
きっと遥か昔、共に行き来していたのかもしれない。

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