半農半菓
再生紙偽装問題の波紋
2008年8月29日
うちの焼き菓子の詰め合わせにはさむリーフレットがある。
今回、在庫が少なくなってきたので、印刷会社に注文して驚いた。

数か月前の、製紙会社の再生紙の古紙配合率偽装、憶えておられるだろうか。
うちも今まで値段が高くても、古紙配合率100%の再生紙を使ってきただけに、ショックだった。
なら、100%と謳ってない再生紙と大差ないじゃん。
で、今回増刷となったので、別の再生紙、つまり古紙配合率が少し低いものでの見積もりも取ってみたら、これがまた、すごい値段の差。
それにびっくりしたのだ。

ちなみに、
今までの配合率100%の再生紙でつくったら、2万枚で14万8千円。
別の再生紙だったら、2万枚で8万円!
すっごい差でしょ。

ここで、環境をとるか、コストをとるかという選択に必ずぶちあたる。
ちょっと環境問題に目覚めた主婦が、スーパーでトイレットペーパーを買うのにぶちあたる躊躇と同じだ。

うちとしては、今まで、いくら高かろうが、再生紙100%をチョイスしてきたわけだが、
その100%というのがすべて嘘だったわけだから、発覚事件を耳にしたときは、
今までこだわってきたのは何だったんだ、って感じ。

で、100%じゃなくても古紙配合率の高いものをえらびたいとも思うのだが、
事件以降、メーカー側は正確な配合率を明示していない。
印刷会社の真摯な営業マンさんが、いろいろ調べてくれたが、あるところで
情報の壁にぶちあたるらしい。
それで今回、ほかの再生紙の見積もりも持ってきてくれたわけ。

で、今回の選択。
どうせ配合比率のはっきりしない製品なら、安い方にしましょう、ということになった次第。
とはいってもその紙、古紙でない割合15%はFSC認証のパルプ。
つまり持続可能な森林管理に基づいた木を使ってるとのこと。

それらの表示はウソではないと信じたい。




ちなみに今年1月の記事の抜粋。
100%再生紙が実際は7%だって!?
うちが使ってたのは、まさしくその大王製紙だよ!

yahooニュースより

 政府向けのコピー用紙はグリーン購入法により100%古紙を使用する決まりだが、各社の調査結果によると、北越を除く4社は配合率が50%などと基準を大幅に下回る再生紙を納入していた。北越も地方自治体向けの印刷用紙で、配合比率が基準に達していなかった。

 民間メーカーなどから受注するノート用紙や印刷用紙でも、各社が発注者指定の配合率を下回る再生紙を出荷していた。大王製紙は、実際は7%の配合率のコピー用紙を「100%」としていた。年賀はがきは、三菱製紙が01年から07年まで、配合率が基準(40%)を大幅に下回る平均7.4%だったほか、王子製紙が06年に生産したものは古紙が全く含まれていなかった。

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