半農半菓
鳴り響く「ウェイクアップコール」
2008年9月18日
お米のシフォン
お米のシフォン
今日、母たちと昼を食べたので、久々にお昼のワイドショーを見た。
世の中、汚染米のことで持ちきりらしい。
しかし、これだけよくもまあ、次から次へと偽装、隠蔽が続くもんだ。
食の安全、信頼、がた落ちだろう。
知らずに仕入れた和菓子業者がだいぶん被害にあってるらしい。
しかも公表されたというから、可愛そうなもんだ。
洋菓子業界でも、数年前から米粉が出回っている。
新潟の製粉業者が小麦粉以上に細かい粉にできる米の製粉機を開発したということで、
ほんと小麦粉より細かい米粉ができたことで、ケーキにも問題なく使えるようになってきた。
商品名「リファリーヌ」。
米粉市場独占状態だ。
ただこれとて、その材料の米は本当のところどうなのかわからない。

結局信用できるのは、生産者の顔の見えるつきあいだけ、ということか。
だいたい自給してる我が家なんか、世の中がこうだからといって、はっきりいってあまり関係ない。
自分たちでつくってるんだから、偽装も隠蔽もあるわけない。

うちも米粉を使った商品がいくつもあるが、
すべてうちで作った米か町内の有機農家の百姓木村さんのお米を使って、
木村さんの製粉機で粉にした米粉を使っている。
僕も木村さんも地域で自給できる体制にと思いを同じにし、
ケーキもなるべく米でもできるように、と
いろいろ試行してきた。
当初、なかなか粉の粒子が粗く、ケーキに使うにはかなり無理があったが、
木村さんの努力もあって、今ではリファリーヌほどの細かさではないにしても、
ケーキに使うのに十分な細かさになった。
ほとんど輸入に頼るしかないケーキの材料を自給できるように持っていくには、
米粉は画期的。
だけど一部の製粉業者をとおしてしか手に入らないなんて、
自給じゃないもんね。

現在小麦粉を使わず、米粉100%で使ってるケーキは
お米のシフォン
フィナンシェ
まっちゃのフィナンシェ
ブラウニー
赤米のケーキ

地域で自給できる食。
地域で自給できるエネルギー。
地域で自給できるライフスタイルへ。

延々と続く隠蔽、詐欺、ごまかしの発覚。
でも僕は、吉兆だと思ってる。
今までは隠せたこと、ごまかせたことが、どんどん明るみにでていく時代になっている。
それは政治も、業界も、個人の内面も同じこと。
そういうエネルギーがはたらく時代になってきたようだ。
まだまだ序の口。
これからもっとうじゃうじゃでるだろう。
それだけ、僕らのこれまでの世界は、闇が深かった。
テレビ新聞を見てる人は、どうぞ不安、怒り、恐れに心を奪われないように。
できれば、あまり見ないのをお勧めするけど。

これは、吉兆だ。
僕らの中の何かが眠りから目覚めていくための、「ウェイクアップコール」。
何かを変えなきゃならない。
根本的に。
何かに気がつかなきゃならない。
はやく。
連日連夜発覚しつづける事件。
だけど、根っこをたどれば、みな同じ。

誰かのせいにしている限り、止めれない。
「ウェイクアップコール」が鳴り響いてる。

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