半農半菓
一粒万倍。
2008年10月17日
自然農3年目の稲  40本に分けつ
自然農3年目の稲  40本に分けつ
大きな穂 200粒ちかくある
大きな穂 200粒ちかくある
耕した田んぼの標準的な穂 120粒
耕した田んぼの標準的な穂 120粒
今年の稲刈りも、ほぼ終わり。
確かな一年の実り。
よくできた田んぼと、できなかった田んぼ、
くっきりと分かれた年だった。

まず直播の田んぼ。
大失敗。
例年の1割くらいの出来。

それから普通に耕した田んぼ。
真夏に毎日、はいつくばって草取りした田んぼは、いい出来。
でも、手が回らなくって、草取り1回くらいしか入らなかった田んぼは、草ぼうぼう。
ヒエに負けて、半分くらいの収量・・・。
ま、夏休みに子どもたちと遊ぶ時間を削って、田んぼに入れば、もっとできたろうけど。
まあでも、人の手で草取りするのは、1反が限度かな。
あまりにもきつい作業だし、蛭(ひる)にはかまれるし、
人には手伝ってとはいえない・・・。

不思議なことに、ずーっと耕作放棄してあった草ぼうぼうの田んぼを、田んぼに戻すと、1年目、2年目まではなぜか、あまり草が生えない。
だから、そんなに草取りに入らなくて済む。
しかも、地力が回復してるので、すっごくよくできる。
僕も耕して1年目驚いて、耕す田んぼを増やしたんだけど、
3年目くらいから、急に草の生える割合がごそっと増えて、
草取りに追われる夏になってしまった。
来年から、耕す田んぼは、面積を減らそう。

そして、自然農の田んぼ。
これは、毎年安定してる。
今年もよくできた。
株の張り、穂の大きさ。
無肥料の割には、かなりいい出来だと思う。
よくできた稲は穂が大きい。
手のひらに乗せてみると、よくわかる。
指の先から手首くらいまであれば、標準。
120粒くらいついてるかな。
手首を大きく超えると、かなりいい。
150〜200粒近くついている。
一本の苗、つまり一粒のお米が、30〜40本に分けつして、
一つの穂に150〜200粒。
5000粒以上になった計算だ。

一粒万倍(いちりゅうまんばい)!
すごいなあ、命のエネルギーって。
その命をいただくんだから、
食べるって、またすごい。
いただきます。
ありがとうございます(^^)

3種類の農法をやってみて、自己評価総合ランキング。
楽さ。
気持ちよさ。
草管理のしやすさ。
ダントツ、自然農に軍配があがる。
唯一、田植えに時間がかかるのが難点だけど、
来年から、自然農の割合を増やそう。

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