半農半菓
2軒目の家づくり
2008年11月16日
今回つくっている家は、ほぼ全面的に大工さんに頼んでいる。

僕らが、みんな幸せを求めながら、幸せになれない大きな理由に、
お金と時間に追われてしまう現代システムが背景にある。
このことは近々詳しく書いていきたいと思うが、
僕らの生活にあまりにも深く入り込み、からまりあっている今のシステムを新しいものに変えていくには、少しずつ僕らのまわりの中で、今のしくみから脱出していくしかない。

日本人の一生の中で、一番大きなウエイトを占めるもの、
「家」。

その家を作るための「お金」、ひいては、そのお金を稼ぐための「時間」、から解放されるための一つの手段として、
6年前、縁があった古民家を自分でリフォームした。
購入費用150万円。
リフォーム費用200万円。
おかげでずいぶん大工仕事を覚えることができた。
今なら、同じリフォームなら費用は100万円くらいでできると思う。
屋根素材や木などの素材をもっと値段の安い物などでやれば、50万円くらいでもできたかもしれない。

それに、安くて程度のいい物件に出あえたということも大きい。

近くの不動産やさんに言われた。
この数年で何人もの人に、
「大下さんの家のような物件を探している」と相談を受けたらしい。
でも、実際にはあそこまで安い物件は、後にも先にもないそうだ。

仮に安い物件があったとしても、リフォーム費用を安く抑えるには、
時間が充分にあれば、という話になる。
時間がもっと自由にとれれば、俺もできるかもしれないのに、という人は、けっこういるのではないだろうか?
でも実際には仕事や家の都合で思うように時間がとれず、
結局は「お金で買う」という選択肢にならざるを得ない人がほとんどだと思う。

では手頃な物件にも出会えず、自分で直す時間も作れない人が家を持つには、
結局は、2000万、3000万円というお金に束縛されていくしかないのだろうか。

同じ、お金を出して作ってもらうにしても、
多くの普通の人が選択できるやり方で、どこまでコスト削減が可能なのか。
大工との協力で、
2000万円かかるものが、1000万円でできるなら、ずいぶん光が見えてくる。
そこらへんを念頭に、今回の家つくりをイメージしている。

シンプルに、
コンパクトに、
エコロジカルに、

材料は循環できるもの。
環境に不可を与えないもの。
長く使えるもの。

15坪、中二階ありの純木造建築。
現在の見積もりでは、たぶん
普通よりはかなり安くできる予定。
(トイレと風呂は外部に張り出しで後から自分でつくるつもりなので入ってない。)
こればっかりは、終わってみるまでわからないが・・・。

そんな思いで、ただいま進行中。

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