コミュニティ3棟め!?
2008年12月3日
毎日うちの家の前を杖をつきながら、散歩してるおじいちゃんがいる。
どっか麓の方から毎日歩いてきてる。 うちのちょっと上の方に、生まれ育った家があるので、 だれも住んでないけど、毎日来ては、家周りを少しずつ整理してると話していた。 今来てる大工に聞いて初めて知ったんだけど、昔はここら柳井地区で有名な左官やさんだったらしい。 ただのおじいちゃんだと思ってた・・・・(^^;) そうだ。 よく考えたら、ただの老人なんてひとりもいないよな。 みな昔はなにかのプロだったり、スペシャリストだったりするわけだ。 おじいさんの前に、「ただの」を付けてた自分をちょっと恥じる。 そのじいちゃんの生まれ育った家、 今は廃屋なんだけど、大工のよしろーが見に行ったら、状態がいいからリフォームしたらいい家になると言ってた。 途端に、僕の目が光る。 なんだ、そんな逸材が、こんな近くに。 設置してほとんど使わなかった五右衛門風呂も、あると聞いた。 「売ってもらうことできるんですか?」 おじいちゃん曰く、「兄の名義だけど、たぶんいらんじゃろう」 「おお、コミュニティ第3棟め、有力候補!!」 収穫祭の日、子どもたちに「古い家探検に行くか」と誘ったら、 大人もほとんど全員がついてきた。 数十名でぞろぞろ坂道を上がっていく。 我が家からも、高低差数十メートル上。 廃屋の前の道から、周防灘が見える。 中にはきれいな五右衛門風呂がそのままの状態で残してある。 こじんまりとした10坪に満たないくらいの家。 でも隣に空きスペースがあるから、増築もできるなあ。 迫ってきてる小さな竹やぶさえ切ったら、日あたりも良さそう。 そういえば、「昔は周防灘が一望できた」ってじいちゃん言ってた。 子どもたちは、台所で瓶に入った梅干しや、ふりかけをみつけて大はしゃぎ。 おいおい、あんまり荒らすなよ。 ただでさえ、小さな家に十数人が次から次へと押し寄せてるんだから。 でも、この家、いいかも。 今度じいちゃんに会ったら、どうだったか、よく聞かなきゃ。 |