半農半菓
ありがとう
2009年2月5日
昨日は、いろんなことがあった日でもありました。

飛び込んだ突然の訃報。
すぐ下のお寺のご住職が突然亡くなられたのです。
数日前まで、お元気だったのに。
朝家族が起きると、もう亡くなられていたとのこと。

僕の作務衣をつくってくれた方でもあり、
僕が9年前、初めて意識的に自分の思いを実現させた場所。
「常春寺」。
映画「地球交響曲第1番」の上映をとおして。
その延長に今があります。
その時のたくさんの出会いが、今を支えてくれてます。

一人から始めて、
「手伝ってくださる方を探してます」と呼びかけて、
初めて訪ねてきてくれた人が、
今うちの店のスタッフでもあり、今建てている家に、家族で引っ越してきます。

上映会のスタッフに、一人また一人と毎月出会いがあり、
毎月毎週スタッフの会合に快く場を貸してくださいました。
その会を「海を渡る風 日良府(ひらふ)」と名付けました。
日良府(ひらふ)は、ここらの古名。
かつてここが海の交通の拠点「府」だったころの。
その「海を渡る風」の名が、このブログの題名にも受け継がれてます。

僕がいつも愛用している作務衣は、住職が経営していた会社のオリジナル。
「千雅」
中国から来ているたくさんの女の子たちが作ってくれてます。
現職のお坊さんがつくってるだけに、いろんな作務衣を着た中で、着心地、丈夫さ、フォルム、細部の配慮、すべてダントツのお勧め作務衣。
最高です。

突然の訃報にもかかわらず、告別式は境内からあふれでて駐車場まで、お別れにきた人でいっぱいでした。
真っ黒い人の中でただ一人、
住職のつくった青の作務衣を着て行きました。

昨日までは元気で、今日はあちらの世界で。
ちょうど、僕の誕生パーティが重なったこともあり、
「死」と隣り合わせの「生」。
深く考えさせられた一日。

自分も含めて誰が明日どうなるかなんて誰もわからない。
「死」を身近に感じてはじめてリアルに感じる「生」
今日今この時を、悔いのない生き方をしてるのか。
誰かとの関係を、後悔のない関わり方をしてるのか。
言葉をだしてるのか。
子どもと向き合ってるのか。
何が大事なのか。
ほんとにそれでいいのか。

ほんとうはいつもいつも忘れずに、心にとどめておきたいこと。

「常春寺」「千雅」「海を渡る風」・・・。

千の風になって、
海を渡って、世界隅々まで、
これからはもっと自由に、
お働きになることと思います。
「常に春」な世界にむけて、春立つ日に、発たれたご住職、
ほんとうにいろいろとありがとうございました。
新しい門出を、心からお祝い申し上げます。

ページアップ