半農半菓
天ぷら油で走る(2)
2009年3月1日
先日、福山でWVO(廃食油で走る車)のワークショップがあったが、
そのときの講師、どこかでお見かけした顔だと思ったら、
前にうちが「田舎暮らしの本」ってのに紹介されたとき、うちの次のページにしょうかいされてた家族だった。
その小岩さんが、鹿児島から岐阜に向かう途中、夫婦で寄られて泊って行かれた。

小岩さんはWVO仕様にワーゲンゴルフを改造してから、もう8万キロ近く走ってる。
それだけ天ぷら油で走っても大丈夫だと実証済み。
もちろん細かいトラブルは、何度もあったんだと思うけど。
どこかの食べ物屋で廃食油をもらってきて、蘆化しておく。
それをそのまま給油口にそそぐだけ。
BDFのように製造過程で副産物が出ないのもうれしい。
ただ、寒い地方、寒い時期は油がねばくなって、エンジンまで行きにくいから、
途中で温めてやる仕組みを、エンジン内部に取り付ける。
それだけだ。
改造費は、数万円。
燃料代はただ。
これは大きい。

小岩さんは、ゴルフの後部に20リットルのポリ缶を4つ並べていた。
これでだいたい鹿児島から岐阜まで往復できるらしい。
高速道路だと、リッター20キロは走るというから、驚きだ。
「もし途中で燃料がなくなったら?」と聞いたら、
「途中のレストランに入って、廃食油をわけてもらう」だって。
数軒に一軒はわけてくれるらしい。

ちなみに小岩さんのパートナーは、名前が愛さん。
「こいわあい」、「恋は愛」
最高の名前。(^^)
自然農で知り合ったらしく、そっちの話でも花が咲いた。

しかもこの愛さん、その純粋さというか、不思議さというか、
僕が今まで会った人間の中では、3本指にはいるほど、いい意味で純粋な人だった。
中身は宇宙人だな、彼女は。
それも、地球に来たばかりで、まだ地球のシステムに慣れてないって感じの。(^^)

彼女は帰る間際、感謝の舞を踊ってくれました。
彼女が舞を踊って、天ぷら油のにおいをマフラーからぷんぷん出しながら、旅立って行った後、
不思議なことにすごい風が吹いて、
暗かった空が明るくなり始め、
春の陽気の暖かい天気に変わってしまったから、不思議。

ほんとにどこか別のところからきた存在かもね。

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