匠の技!
2009年8月26日
毎朝、田んぼの畦を歩く。
この時期になると、たくさんのバッタが飛び回る。 一歩進むたびに、ばさばさばさっと逃げていく。 今朝、僕の足音に飛んで行ったバッタがいきなりクモの巣に命中した。 もがきまわるバッタ。 もがくほどからまるクモの糸。 あっという間に忍び寄るクモ。 そしてくるくるとからみとられて、もう身動きできず。 この間、たった一分の出来事。 見渡せば、無数の大小さまざまのクモの巣が朝露にかがやく。 バッタは、稲の葉が好物。 隣の田で、今年無農薬の米つくりをはじめたSさんは、たくさんのバッタやイナゴが飛び回るので、大丈夫だろうかと心配していたが、うちの田は毎年問題ない。 それらを食べるクモがカエルがまたうごめくほどいる。 時々白い消毒薬を田んぼ一面に撒いている姿やヘリコプターを見かける。 あそこでもイナゴやカメムシをみかけたんだろうか。 でもきっとクモもカエルもヘビも、みんないなくなったんだろうな。 生き物が何もいない世界で育つ米と、 多様なものが多様なままに在る世界で育つ米。 価値観さまざまだなあと思う。 |