半農半菓
六ケ所村ラプソディー
2007年10月6日
2004年青森県六ヶ所村には原発から出る放射性廃棄物を処理するための再処理工場が完成した。
昨今のリサイクルブームで「核の リサイクル」とは聞こえはよいが、再処理とは実は「プルトニウム生産工場」のこと。
そのプルトニウムをもう一度原発の燃料に混ぜて使おうというものだ。
ではプルトニウムとは何か。
角砂糖一個の大きさのプルトニウムで2000万人を殺せる威力を持つ。
驚くのは、日本は43.1トンのプルトニウムを保有しているということ、これは数千発の核兵器を作ることができる量。
角砂糖何個分、という問題じゃない。
2005年イギリスのセラフィールド再処理工場では事故が起きて施設は閉鎖。
仕事を失った町の人たちに残されたのは、放射能汚染された海と大地だった。
六ケ所では昨年からアクティブ試験(お試し実験)が行われているが、この5月6月にプルトニウムを吸い込む内部被爆の事故が発生した。
にもかかわらず来年、核再処理工場が本格稼動し始める。
不思議なことに、こんな大事なことをメディアは、大々的には取り上げない。
そしてほとんどの国民があまり知らないまま、稼働を始めようとしている。

私たちの使う電気の3割をになう原発。
その原発から出るゴミを処理する再処理工場。
それらの施設から出る核のゴミから出る高レベル放射能は何万年と消えない。
だから地中深くに埋めるというが、未だその埋め立て先さえ決まっていない。
しかも、その管理を押し付けられるのは私たちの子供たち、子孫だ。
何万年も?
私たちの電気をつくるために、このゴミはでき続けている。今この瞬間も。
私たちは、そうまでしてたくさんのエネルギーを使わないと幸せになれないのだろうか。
ほんとうに?

この秋、光市で映画「六ヶ所村ラプソディー」が、上映される。
http://www.oh-shita.com/community/event/?n=29
六ヶ所村と上関、そして私たちの日々の暮らし。
すべてはつながっていること、再確認したい。

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