鳥と犬と人間と
2009年11月17日
ニワトリが犬に襲われた。
早朝、餌をやりに行ったら、2匹の犬が・・・。 僕の姿を見て、逃げて行ったが、 まさか!と思って、駆けつけていったら、金網が食い破られ、 惨憺たるありさま・・・。 オスの大ちゃんと一番大きなメス1羽はなんとか大丈夫だったが、 あとの3羽は、・・・・。 1羽は完全に食べられていた。 大ちゃんはメスたちを守ろうとして必死で闘ったのだろう。 小屋の中には彼の羽が無数に散らばっていて、 立派な尾は、半分無くなっていた。 猫も余裕で追い払う威厳に満ちたあの大ちゃんが、 うなだれ、隅の方にうずくまり、完全自信喪失状態。 養鶏業者が使うものと同じ金網を食い破るくらいの大きな犬と闘ったんだから、 無理もない。 生き残った2羽は以来まだ元気を取り戻してない。 ほんの2週間くらい前、2キロ下に降りたふもとで目撃されて、写真が幼稚園や小学校に出回ってたものとおそらく同じ犬。 野犬というよりも、血統書つきのかっこいい洋犬。 シェパードよりは一回り小さいくらい。 来年春からここで幼児園を開くこともあるし、 ほかでも被害が出てるみたいなので、 役場に通報すると、その日のうちに保健所の方がきて、檻を設置していった。 だけど、複雑な気持ちだ。 無残な鳥小屋を見た瞬間は、 犬に怒りがわいたけど、 彼らは明らかに誰かが飼っていた犬。 捨てられ、さまよい、おなかをすかして、本能のままに鳥を食べただけにすぎないんだよな。 そして、僕ら人間様は、毎日何万羽と羽をむしり、首を折り、肉をむさぼる。 鳥から見て、あの犬たちといったいどう違うのか・・・。 けどね、 なんともやるせない・・・。 いろいろ考えさせられた一日。 |