我が家のエコライフ 〜エアコン〜
2007年10月7日
5年前、この家に引っ越すにあたって、持続可能な社会に移行するにはどうしたらいいかを徹底的に考えた。
まずは、ここで自給できるエネルギーだけで生活するには、どうしたらいいか。 だけど、温室育ちの僕は、とにかく我慢とかも嫌い。 便利、楽、大好き。 そんな自分を尺度に、快適度は全く失わずに、選択と工夫でどこまで電気って使わなくって済むのか。 で、こんな僕でもできる程度だったら、たぶん誰にでもできる生活レベルだろう、と。 だから、とにかく消費電力が高くって、長い時間使うものから減らそうと考えた。 まずは、熱。 とにかく冷暖房、熱源に電気を使うほど、不効率なことはない。 http://www.oh-shita.com/slowlife/essei/?n=28 発電所で、熱を電気に変えるときにロスして、送電でロスして、家庭に届くのは35%。 やっと届いたその電気をまた熱に変えてその時にもロスが出る。 電気を熱に変えるってことは、結局全体で見れば、すっごい不効率なことをやってるわけ。 その中でも特に長時間使う、エアコン、冷蔵庫だね。 家庭の電気消費には、四天王がいて、家庭の電気の3分の2を占める。 「エアコン、冷蔵庫、照明、テレビ」だ。 だから、省エネするなら、この4つをどうするかを考えること。 ちなみに洗濯機を省エネ型に買い替えても、元が全体の電気消費量の1%だから、消費電力が半分に減ったとしたって、0.5%しか減らない。 この四天王、ここ最近急速に省エネ化が進んで、この10年で半分以下になっている。 まずは、エアコン。 ちなみにうちにはエアコンはない。 古い日本家屋の構造は、夏は涼しく、扇風機さえいらない。 今年の酷暑さえ、涼しく過ごせた。 田を通って吹き込む風は、なんとも心地いい。 「青田風」とはよく言ったもんだ。 エアコンの廃熱と舗装道路で暖められた街の風とは、雲泥の差がある。 自然のシステムは実によくできてると思う。 そして冬は薪ストーブが暖めてくれる。 毎年台風とかで倒れた木とか、茂りすぎて切った枝など、近くのだけで、一年分の薪は十分にある。タダだ。 ここのように山があるところでは、当然の、もっとも効率のいい暖房器具だろう。 ちなみにこの酷暑でも涼しかった家というのは、そう、冬ははっきり言って超寒い。 改装中の冬、台所のたらいの水に氷が張ってたことがあったくらい。 今も、薪ストーブのあるリビング以外は、・・・・すごいよ。 でも、必然的に家族みんながあったかいリビングに集まるから、それもまたいい感じ。 もうちょっと家の断熱を追加してやれば、家じゅう快適なんだろうけど、というか薪ストーブ自体はそれだけの能力をもってるんだけど、とりあえず今でもまあ、許容範囲なんで、大工仕事をするモチベーションがあがらないのが、本音。 だから今から家を建てる人は、ぜひ断熱と家の構造を工夫して、できればエアコン要らずの快適ライフを楽しんでいただきたい。 窓、壁、屋根の断熱構造、太陽の取り入れ方、暖房機器、・・・。 選択肢とオプションは山ほどある。 本もたくさん出てるので、詳細はここでは省きます。 すでにエアコンのある人も、そのエアコンが旧式のものなら、ぜひ最近のものに買い替えることをお勧めする。 それほど最近の省エネ技術は進歩している。 最近、田中優さんという人の講演で、面白い話を聞いた。 「みなさん、沖縄に友人はいますか? もしいたら、その友人にさっそく電話をして聞いてみてください。 「あなたの家のエアコン、いつ買ったもの?」 もし、10年超えていたら、早速こう提案してください。「あなたにタダで新品のエアコンをプレゼントしてあげるから、あなたは従来通りの電気料金を私の口座に振り込んで。そうしたら、私から沖縄電力にちゃんと払うから。」と契約を結んでください。そうすると一年間に安くなる電気料金は、なんと5万2000円。沖縄県民のエアコンの電力消費はそれほど高いのです。十数万するエアコンをあげても3年で元がとれて、あとは全部あなたの利益になります。 沖縄の友人は大切にしましょう」 だって(^^)。 |