おうちえんリフォーム 〜壁の隙間を埋める〜
2010年3月1日
古い家って土壁もなにも隙間だらけです。
ないようでも数年たつと、隙間があいてきたり。 それはそれでまた味があっていいと思ってましたが、 やっぱり隙間があると冬寒い。 寒いのは、火をガンガン焚けばなんとかなりますが、 薪の消費量が半端じゃない。 そんな我が家の経験から 去年建てた、今M家が住んでる隣の家は、自然素材での完全な断熱を試みました。 屋根も工夫して、窓もペアガラスにして、壁も厚く塗って。 そしたら、なんと暖かいこと。 薪もそんなに使わなくてすみます。 正直、いいなあと思います。 今住んでる家も徹底的に断熱構造にしたいなとも思いますが、なんせ住みながら補修ってのもなかなか難しいもの。 で、今リフォームしてる家は、この段階で徹底的にやっておこうと思って、そういう作業に結構時間かかってます。 しかも断熱材とか化学物質系のものとか一切使いたくないし。 もちろんお金をかければ、自然素材の断熱材とかもありますが。 そんなにかける気もないし。 断熱のこと、考えず作れば、たぶんもうとっくにリフォーム終わってるかな。 新しい家なら、木がまっすぐなので、木できっちり隙間を埋めやすいのですが、 古い家ともなると、曲がりくねってて、板をきっちり曲がりに合わせていくというのは、 できないことはないけど、膨大な手間と時間がかかってしまいます。 だから普通はコーキングというボンド系のものを隙間に充填していくのですが、 このコーキングってのを使いたくない僕。 100年後解体するときに、これを使った木は再生が利かないから。 解体するときによくわかりました。 だから土で埋めるのですが、 ケーキ屋ならでの技を使ってます。 ケーキの生クリームとか絞る絞り袋を使うんです。 丈夫な布製のがベターだけど。 詰めるのは生クリームの代わりに土! 崩した土壁を取っておいて、ふるいにかけ、細かい粒子のみを取り出して、水で練ります。 適度に細かい麻のスサも混ざってるのでつなぎにもなります。 これを使って絞ると、2、3ミリの隙間なら簡単に埋められる。 あとで細い鏝で何度も押さえれば、さらに完璧。 今までもこうやって家のわずかな隙間を埋めてきました。 この技、我ながら特許もんだと思ってます。 何人かの左官やさんにも教えたくらい。 作業はとうとう床張りにはいりました。 今日になって、気が変わって、吹き抜けの位置、2階の床の構造、大きく変更。 さてあと一か月。 どんな感じになっていくか、我ながら楽しみですな。(^^) |