半農半菓
知ってほしいこと
2011年2月22日
ご存知の方も多いと思いますが、
今、上関原発予定地の田ノ浦周辺で、たいへん緊迫した状況が続いています。
先日のおうちえんの全国放送で、新しくこのブログをのぞかれる方もいらっしゃると思いますので、ぜひ知ってもらいたいことがあります。
大手メディアには載らない現地のほんとうの状況を。
僕らが何気なく使っているエネルギーの裏側を。
そして考えてほしいこと。
動いてほしいこと。

現地からの助けを求める声が聞こえてきます。
大きな力に押さえつけられ、かき消されていく小さな声。
それは、大人の価値観や都合の中で、埋もれていく子供たちの声と似ているのかもしれません。

以下、祝島島民の会ブログからの転載です。

祝島島民の会ブログ:http://blog.shimabito.net/

2月21日、中国電力は陸上では午前1時半すぎから社員や作業員など総勢400名規模の動員をかけ、海上では明け方よりやや早い時間から囮も混ぜた20隻以上の作業台船やその他多数の警戒船等を動かし、2009年末より中断していた上関原発建設にかかる海の埋め立て工事の再開を、数の力で強行しようとしてきました。

早朝、というより、もはや深夜からと言っていい作業の強行に対し、祝島の島民は海陸ともに14時間以上にわたって抗議を続けました。

浜をネットと多数の警備員で囲み、その中でフェンスの設置をしようとしてきました。

また抗議する人をこの青いネットで遮るだけでなく、囲んだりもし、もみ合いになって現場が混乱した時には押し倒して抗議させないようにしてくることもありました。

島の女性一人に対しても大勢の警備員が囲んでくるような状況のなか、島民の理解も同意もない中での工事の強行はしないで欲しい、10億円以上の漁業補償金の受け取りを拒否してでも海を守りたいという島の思いを理解して欲しい、そういう思いで抗議を続けました。

ネット等で工事が強行されようとしている現状を知った多くの方々が町外からも自然発生的に集まり、工事の強行へ抗議の声をあげたり、状況の発信などをしていました。

島の女性たちは作業の責任者などに対し、あなたたちも仕事だということはわかるが、どうか後ろにある祝島を見て欲しい、自分たちはそこに住んでいるし、これからもそこで豊かな海とともに生きていきたいだけなんだ、そう伝えました。
そしてこの問題の責任は中国電力にあり、中国電力のやり方は人としておかしいと思わないか、そう話しました。

その肝心の中国電力の社員は作業の強行時には浜には姿も見せず、すべて作業員と警備員にやらせていました。
何かあっても自分たちの責任ではない、祝島の人間は排除すればいい、理解を求める必要はない、そういった姿勢を中国電力の態度から祝島の島民は感じました。

作業を強行しようとしてきた当初、また昼過ぎに再度強行しようとしてきたときを除けばこう着状態が続きました。

この場所だけでも150人は警備員がいて、抗議する人は埋もれて外からは見えなくなってしまいました。
そもそもこれだけの大動員をしなければ工事が再開できないこと自体、地元住民の理解や同意を得ずに無理やり工事を進めようとしていることを中国電力自身が証明してしまっています。

現地の最新情報はこちら

■祝島島民の会
http://blog.shimabito.net/

■Ustream
海と陸と2箇所から中継があるようです。
http://www.ustream.tv/channel/kaminoseki-umi
http://www.ustream.tv/channel/%E6%BA%80%E6%9C%88tv

■虹のカヤック隊ブログ
http://ameblo.jp/nijinokayaker/

■uraura news
http://iwaijima.jugem.jp/

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