半農半菓
あんでぃ、始動!!
2011年12月2日
去年、宮城からやってきたケーキ職人見習の安藤くん。
通称、あんでぃ。
彼はこの2年の米作りで、米作りを自分の生業として生きていこうと決めた。
今年豊作だったのも、彼が来る日も来る日も田んぼを這いつくばって草取りしてくれたおかげでもある。
来年から田んぼを5反増やすのも、彼がいるからでもある。
3.11で彼の実家は跡形もなくなった。
ご家族は仮設住宅にやっと入れたところ。
今、彼は欧舌の横の空き部屋に住んでいる。
そのあんでぃの家つくりが始まった。
おうちえんのあるここの敷地の一角に、3坪の小さな家を建てる。
その前に敷地の造成。
その前の石垣作り。
ところどころ、僕が偉そうに教えながら、石組を始めたところ。
春までの完成を目指す。

自然と一体となった暮らしを夢見て、
自分のあり方を求めて。

20代前半、
自然なんて意識を向けたこともなく、ふらふらしてた自分と比べると、
最近出会う若者たちはたいしたもんだと、いつも思う。

3.11で、自分もそのうちふるさとに帰って、なにかしたい、役立ちたいと強く思うようになったと彼はいう。

3.11が変えたたくさんの人生。

この秋から、欧舌のスタッフに復帰したみほちゃんもその一人。
7年くらい前からうちでずっと働いてくれてたが、家の都合で実家の福島に帰っていた。
が、3.11で長男を連れてこちらに避難してきた。
そしていまうちで再び働いてくれている。
気立ても良くて、仕事も早い。
ベテラン復帰でうちとしては、ありがたい限り。

来春、東京から引っ越してきておうちえんに入園する方もいる。
3.11が無関係とはいえなかろう。

3.11が促した
変化、変容、新たな一歩。

とにかく、それぞれの新しい歩みは今始まったばかりだ。

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