半農半菓
新しい命
2007年10月29日
リニューアルオープンから、早いもので8年たつ。
その頃、知人にいただいたフクロウの時計。
ずっとうちの店の歴史をみてきてくれたこの時計が、このあいだ、止まった。
電池を交換しても動かない。
本体の寿命だった。
沖縄の木工作家の手作り時計だったので、近所の時計屋さんに持っていって、
修理を依頼した。
その時計が新しい命を吹き込んでもらって、戻ってきた日、店内に豆料理キットが登場した。
それはとっても不思議な縁を感じた日だった。
実は、このフクロウ時計と豆料理、意外なつながりがある。

先日紹介した豆料理キット。
これを手がけているのが、現在京都在住、高島夫妻。
実は高島夫妻は京都に行って今のような豆の店をする前、山口市内でお店をされていた。
リニューアルに伴い、店内の一角にフェアトレードコーナーをつくろうと思っていた僕ら夫婦は、山口の「楽天堂」というお店にもフェアトレードコーナーがあることを知った。
山口県のフェアトレードショップの草分けである。
そのときにいろいろ教えていただいて以来のご縁。
店内には、フェアトレードの品々の他にも、いろんなものがあって、その中にフクロウの時計が何個か置いてあった。
すてきな時計だったのでよく憶えていた。
高島夫妻のご主人、高島無々々(むう)さんの沖縄の友人の創作品だと記憶している。
それを知人がプレゼントしてくれた時もまた、欲しいなと思った矢先にやってきたその時計にビックリしたのを、よく憶えている。
その後、高島夫妻は京都に移られ、今の豆料理クラブをつくり、
新しい生き方を始められた。

そんな背景があって、
時計に新しい命が吹き込まれた日、
高島夫妻の新しい命、新しい世界への提案が店内に並ぶ。
その時の理に、ひとり感動した僕。

今気がついたんだけど、この裏にももうひとつのシンクロ。
一昨日、ブログに豆料理キットのことを書いて、次にこのフクロウの時計の話を書くつもりだったのだが、ミカン狩りがあったので、間にそのことを書いた。
実は、ミカン狩りをさせてもらったミカン園のオーナーが、時計をプレゼントしてくれた夫婦の嫁さんのほうの実家。
ちょうどこのフクロウ時計のことをブログに書こうと思ったときに、ミカン狩りが入ったのも、シンクロ。
そして、この夫婦が、今までの島での生活と会社を辞めて、家族の生活に新しい命を吹き込もうとしている。
よく考えたら、これも不思議なシンクロ。
時計に新しい命が宿って、
高島夫妻が素敵な新しい歩みを始めて、
だからきっと、
この夫婦の新しい歩みの先にも、すてきな光が待ってるに違いない。

そして、これらに関わってるうちの店も・・・・
新しい命を吹き込め? ってことかな。

ページアップ