バターが出荷制限に
2007年10月31日
世界的な異常気象から、いろんな材料の値上げが相次いでいます。
で、今度は、バターが、出荷制限になりました。 うちは、よつばバターを使っていますが、 前年の7割しか入荷できないとの事。 雪印も明治も、おんなじ状況です。 背景には、牛乳離れがすすみ、政府指導で乳牛の数を大幅に減らしたことと酪農家の廃業が相次いだことがあるようですが。 また乳牛を調整しても数年は回復の見込みがないとの見通し。 トウモロコシの高騰から養鶏業者の廃業も相次いでるとも聞きます。 業者の間では、今までにない事態だけに、バタバタしてます。 バターだけに。(・・・・・・) 僕が店を始めたころから、いずれそういう時代に入っていくことは予想してましたが、 いよいよ本格化してきたか、というところ。 ケーキなんてしょせん、嗜好食品なんで、さあ、いつまでケーキ屋なんてやってられるか。 スタッフには、いつでもどうなってもいいように各自自給体制を進めておくように、といつも言ってます。 さて、バターですが、どうしたものか。 今のうちのほとんどの菓子は、バターを使ってるので、なたね油を使ったお菓子を増やす予定です。 それとバターの代わりになるものとして、業者は「無添加のショートニングもありますよ」と勧めてきました。 さて、今までショートニングなんて使おうと思ったこともなかったのですが、よく考えてみたら、植物系のにせバターくらいにしか思ってなくて、ショートニングって一体何なのか、よく知らない自分に気付きました。 で、調べてみたら、、、、 たまげたよ。 要はつまり、ショートニングもマーガリンも、人工の油なんですが、 常温では液体のはずの植物油を、バターのような固体にするために分子構造を人工的に変えた物質。 その分子構造がプラスチックとそっくりなことから「食べるプラスチック」との異名も。 ショートニングは、もともとラードの代用品として開発されたもので、一部のファーストフード店では、ショートニングでフライドポテトを揚げるらしい。(えっ) で、人工的な化学構造も問題なのですが、もっと問題なのは、ショートニングもマーガリンも、トランス脂肪酸が大量に含まれていること。 ちょっと他のHPから転載しますと、 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― これは製品によっても異なりますが、日本で一般的に販売されているものについていえば、100gあたりマーガリンで約13g以上(ものによっては何と40g以上!)、ショートニングで約15g以上のトランス脂肪酸が含まれています。 実はトランス脂肪酸が入っていない国産マーガリンもなくはないのですが、成分表示に書かれていないのでわかりにくいです。 トランス脂肪酸は自然界にない脂肪酸で、これが体に取り込まれ、60兆の細胞膜の部品となったとき、細胞膜の機能は確実に落ちてくるようです。 若年でも動脈硬化が進み、特に心臓病になりやすくなるとの指摘もある。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― とか ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 人間を含む動物の細胞は、細胞膜に包まれている。細胞膜は油である。ところが、トランス脂肪酸はこの膜の材料にもならない。しかも、膜を弱くしてしまい、抵抗力をおとして、ガンなどの発生原因になることもあるそうだ。喘息や脳梗塞への発症の素因でもあるらしい。身の回りでは、マーガリン、ショートニング、コーヒーにいれるクリームなどである。これらの製品には、植物油を1とすると15倍のトランス脂肪酸を含むのである。これらの商品は、海外では規制されており、トランス脂肪酸を含む食品全て販売禁止にしている国もある。アメリカでさえ表示義務がある。日本ではない。厚生労働省では一応トランス脂肪酸について(こっそり!)注意はされているが、一方で、トクホ(特定保健食品)として認可を与えている食品もある。(とほほ〜。)トランス脂肪酸を多く含むマーガリンは悪性リンパ腫や、最近増えている乳ガンの発生への関連する可能性が指摘されている。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― なんて、書いてあります。 こどものお菓子とか、だいたい裏にショートニングって書いてあるけど、 そーだったのかあ。 学校給食のパンもだよなあ。 他の国では、規制、禁止されているところもあるなんて、よっぽど。 調べた結果、うちの店の材料としては、話にならないものだったけど、 身の回りにあまりにも多く使われてるショートニングが、そういうものだったとは、 知りませんでした。 一応、みなさんにも情報として、お伝えしときます。 |