新設したパネル
新設したポタ電
昔のパネルを再使用
昔の自家発電設備のところに新たに設置 ほとんどの機器は今回使ってない 新バッテリーの下にある古いバッテリーが炎上したやつ
あんでぃ邸に仮設置してるパネル
てらこやAとYが配線したミニオフグリッド
そういえば、去年の秋から敷地内のいろんな家屋のオフグリッド化を進めてる。
おうちえんを始める前まで、水力発電と太陽光のハイブリッドで電気を自給してたんだけど、おうちえんを始めた時、水力発電は止めた。
理由は3つ。
おうちえんを始めたことによって建物や冷蔵庫が1つ増えたことで、それまでもギリギリだった発電量が、完全に足らなくなったこと。
おうちえん創設に全集中したくて、水力発電の維持にさく日々のわずかな時間も意識もとれなくなったこと。
それから、水車のマイクロタービンのまわるウイーーーンっていう小さな音が、というか周波数が僕には耳障りだったこと。せっかくの鳥の声や川のせせらぎ、風の音などのここらの心地よい周波数を明らかに乱してるように感じてたから、子どもたちの場にとって好ましくないと思ったのが一番の理由だった。
そんな理由でとりあえず止めて、そのうち余裕ができたら、対策を考えて復活させようと思って数年が過ぎたころ、バッテリーが爆発、炎上して、消火器で消火するという事が起きた。
太陽光パネルからの充電は生かしたままだったけどその電気は使ってなくて、過充電防止の役割を担ってるコントローラに不具合が生じて、過充電になったことが原因だったのではないかと思う。
たまたまスタッフミーティング中でバーーンという大きな音でスタッフが気づいて駆けつけて消火してくれたから、大事には至らなかったけど、気づかなかったら完全にすべての建物が消失してたと思う。
それ以来、電気の自給は一旦横に置いて、おうちえん、てらこやと駆け抜けてきた。
けど、最近てらこやもスタッフが育ち、完全にみんなに任せられるようになってきたこともあって、そのうち復活させようと思っていたオフグリッド化をまた始めようと思ったのが昨年秋。
聞けば、最近は技術の進歩で、僕が水力発電を始めたころは、いろんな装置が必要だった自家発電も、進化したポータブル電源やハイブリッドインバータなど、バッテリーとパネルにつなぐだけの簡単な工事で済む時代になってきてるみたい。
電気が足らなければ、自動で電力会社のほうに切り替えてくれたり、アプリで操作したり。
昔だったら、かなり高額な機器といろんな工事をしなければできなかったことが、数分の一の予算で簡単にできる時代になってきてることを最近知ったのだった。
太陽光パネルのコスパの進化もすごい。
で、茅葺屋根のてらこや家屋と自宅をオフグリッド化。
ひとつはポータブル電源でやったけど、簡単すぎて面白くないので、もうひとつはバッテリーとハイブリッドインバータを調達してつくってみた。
今回は、すべて太陽光パネルでの発電。
水力発電復活は、またそのうち小学生たちとやってみよう。
しかし、簡単で安く電気の自給ができる時代になったなあとつくづく思う。
あんでぃの住んでたスモールハウスのオフグリッド化は、電気好きなてらこやの子がすべてやってくれた。
これで、もし何かあっても、大事な水を確保できる。
ここは井戸水だから、ポンプが動かないと離れた家屋に水を供給できなくて。
もちろん手押しのポンプも設置予定。
ふもとに自治体の避難場所があっても、電気や水の確保ができないような大きな災害だったら、そんなところに避難しても、どうしようもないからね。
ここには完全に自立した電気も水も食料もある。
豊富な薪も。
どんなことがあっても、食べて排泄してゆっくり寝て、仲間と過ごすこと、助け合うことができたら、人は豊かに生きられる。
自然さえ身近にあったら、必要なものはそろう。
最低限の仲間たちのシェルターとしての機能は、これで整った。
と、安心していた矢先の年始の石川の地震。
避難場所がいくらあっても、電気や水、ライフラインの自給ができてなかったら、大変なことになることが改めて浮き彫りになった。
政府の災害対策は、まあ甘すぎる。
もっと広範囲の災害だったら、もう救助も援助もまわらないのだから。
自助できる仕組みだけが、どんな事態にも対応できるのだ。
こんな大きなリスクを抱えながら、都市へ都市へと向かう人と経済の滑稽さをあらためて感じた年初。
石川の苦難に祈りを捧げながらも、
今回の教訓から、いろんな意識のバージョンアップを期待したい。