半農半菓
琥珀色の神秘
2024年11月28日
8年もの
8年もの
15年もの
15年もの
衝撃だった。
まるでウイスキー。
15年という歳月のあいだに人知れず働いてきた自然の力。
15年ぶりに汲みだしたそれは、琥珀色に輝く神秘的な半透明の液体だった。
そう、あのウンコとシッコがこんなになるなんて。

てらこやの5,6年生の今年の修学旅行は、屋久島に行くことになった。
親の出す修学旅行費ではフェリー代が足らず、田んぼの手伝いやマルシェ開催などで、現在旅費創出に奮闘中。
仕事の候補として、現在汲み取りにきてもらってる簡易水栓の汲み取りを自分たちでやるというプランが浮上した。
それなら全部汲み取るだけの入れ物が必要ということで、
以前汲みだして寝かしていたタンクの中身を畑にまいて、中身を空にすることに。
敷地の奥に200リットルの黄色いタンクが2つ置いてある。
15年前に僕が汲みだしたものと、8年前てらこや初期メンバーがやはり大阪へ旅する費用のために汲みだしたものだ。
https://oh-shita.com/slowlife/blog/460.html
ナイスなアイデアだったが、その後ユンボを人に貸したりして、人手でやるとなると200kgの代物を車の入れない奥からひっぱりだしてくるのが面倒でお蔵入りとなっていた。

通常数か月も置けば、害なく畑にまけるくらいになるのだが、匂いはそれなりにあるし、見た目も糞尿のそれとわかるものだ。
今回、8年と15年置いといたそれぞれを開封してみると・・・。
汲みだした当時は、固形物もティッシュもたくさん混じっており、匂いも強烈だったが、はたして・・・。

まず8年もの。
固形物や粒子は一切なく、黒みがかった液体が。
へんな匂いもなく、ほのかに香しい香り。
香りの違うコーヒーといったところか。
もとがあれとはまったくわからないだろう。

そして15年もの。
開けてびっくり。
固形物などがないどころか、底まで見える透明感。
輝く黄金色というか、琥珀色とはまさにこのこと。
醸し出す美しさと神秘さに、一人思わず息をのんだのだった。
もちろんへんな匂いはなく、わずかに芳醇な香り。
15年という歳月をただひっそりと佇んで。
でも中ではいろんな微生物や菌が休むことなく働き続けて。
まさに百年の孤独(焼酎)ならぬ、15年の孤独(^^)
15年物のウイスキーってところかな。
発酵と熟成と。
自然の力はすごすぎる。
あれがこれになるんだもんな。

8年物は田畑にまくけど、15年物は小分けしてとっとこうかな。
20年、30年でどうなるか。
肝心の肥効は、いかがなものか。

独り占めするにはもったいなさすぎて、てらこやの子どもたちを集めて、お披露目。
この熱い感動をどれくらい共感できたかな・・・?
微妙だった(^^;)

三重の愛農高校に行ってるてらこや卒業生の息子(8年物を汲み出した一人)だけが、
「おー。すげー!」
「むちゃくちゃ興味ある!」と感動してくれたのが、少しうれしかったな。

興味ある人がいるかもなので、そのうち分けれるようにしときます。
このサンプルは、けっこうレアかも。
プレミアム液肥!!

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