オルタナティブメディア
2007年11月23日
今日は、「六ヶ所村ラプソディー」の上映会。
昼、夜の2回、監督の鎌仲ひとみさんのトークもあって、大盛況のうちに終わった。 僕が昔いろいろイベントしたりしてた頃に、いつも手伝ってくれてたHくんが主催。 で、僕もちょっと手伝いに行ってたんだけど。 鎌仲監督が話の中で 「オルタナティブなメディア」と言ってた表現が、とっても印象に残った。 一応説明すると、 「オルタナティブ」とは、既存のものと取ってかわる新しいもの、って意味。 話の中で暴露してたけど、 前に朝日系の番組が、3夜連続で核燃リサイクルの特集を組んだことがあったんだって。 ちょうどこの番組の時間帯に、電力会社のスポンサーがついてなかったんで、企画したらしいけど、 一夜目の放送があった後に、電力会社から圧力が入り、 残り2話を放映するなら、すべてのスポンサーを降りるっていってきたらしい。 で、結局残りはお蔵入りになった、という話。 こんな話は、ごろごろあるらしい。 だからこの六か所の問題は主要メディアでは、ほとんど片隅の方にしか、取り上げられないんだろうね。 そしてほとんどの人があまり気にも留めないまま、重大な事柄が進んでいく。 よくある手口です。 で、そんなメディアを知る監督は、自主上映という手法をとった。 それをオルタナティブなメディアと、自らを表現したのかな。 この映画のオルタナティブなところは、もう一つあって、 ここには反原発の映画という要素がない。 推進の人、反対の人、はざまで揺れ動く人々のありのままを淡々と映し出している。 そんな切り口の映画だからこそ、いろんな立場の人に拒絶反応なく観てもらえるし、 ありのままの現実とつながりを、僕らにつきつける。 反対運動とは、まったく違う次元の問題解決へのアプローチだ。 オルタナティブなケーキ屋。 オルタナティブライフ。 僕も自分のスタイルのことを、そう呼んできた。 オルタナティブなエネルギー。 オルタナティブな農。 オルタナティブな教育。 オルタナティブな政治 オルタナティブな○○屋。 「オルタナティブ」 それは、この時代の袋小路を抜け出す一つのカギだと思ってる。 |