半農半菓
ゲームよりおもしれー!
2007年12月6日
えいやっ!
えいやっ!
めっきり寒くなった。
夕方、近所の悪がきたちが遊びに来た。
近所といっても、歩いて30分は離れているが。
薪割りをしたいという。
ある程度年配の方なら、誰でも記憶のあるこの仕事。
今の子どもたちにとっては、聞きなれない言葉だ。

距離を測って、おそるおそる斧を振り下ろす。
パスッ。
割れない。
もう一度、おもいっきり。
パコーン!
割れた(^^)!!
ぶち気持ちえー!
この快感を一度味わったらやめられない。
もうすぐ中学生になる6人の子どもたちは、時間がたつのも忘れて、薪の山を築く。

「ゲームよりおもしれー」
誰かが叫んだ。
かたわらに放り投げられたままのDS(ゲーム機)。
今の子供たちは、と大人はいう。
だけどこの目の輝きはどうだ。
この高揚感、この表情はどうだ。
彼らはほとばしるエネルギーの発散場所をなくしてただけかもしれない。
ゲームしかやれる場がなかったのかもしれない。
彼らから彼らの場を奪っていったのは、僕たち大人かもしれない。
テレビばっか見てたのは、僕たち大人かもしれない。
もう少しひまなオヤジでいよう。
もう少し子どもたちと遊んでみよう。

「おじちゃん、また来るけー」
「おう、おいで。今度はツリーハウスをつくろう。」

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