半農半菓
だめはだめゲーム
2008年1月4日
数年前から我が家ではやりのゲームがある。
特にゲームの名前をつけてはないのだが、
あえていうなら「だめはだめゲーム」!
「××はだめ!」
「××したらいけんよ」
といった感じの「だめ」「いけない」という言葉を使ったら、みんなから「ブー」と言われる。

しばらくなあなあになってたけど、新年にあたりあらためて始めることにした。
兄弟のやり取りに「だめ」「いけない」が増えてきていたからだ。
子どもたちの言葉に、そんな言葉が増えてるということは、大人、特に僕ら親の言葉にそんな言葉が増えてるってことだ。
このゲーム、一番弱いのは、嫁さん。
8割がた、「ブー」と言われるのは彼女だ。
ま、一日中、しかも冬休み、彼らを相手にしてたら、言いたくもなる。
気持はわかる。
が、このゲームを始めた途端、立場が逆になる。
叱ったつもりがみんなから「ブー」。

たとえば、真が机の上に上がる。
普通なら「真、机の上に上がったらだめ!」というが、
一方的な考えの押し付けだから、それはブー。
「机の上に上がらんでくれる?」だったら、相手に選択の余地を残すから○。
「ご飯を食べるところに足で上がられると後で食べる人が汚いからね」とかいう理由がつけば、なおグー!
まあ、子どもたちにはそこまで堅苦しいことはいわないが、
自分たちとしてはいい練習材料だ。

それほど僕ら大人は、無意識に何かをこっち側の視点だけで決めて、いい悪いをつける。
そんな社会や家族の中で育ち、人は無意識に自然に同じパターンを受け継いできた。
幾世代も。
社会のいたるところに見かける小さな分裂、対立。
その延長に戦いを止めぬ世界があるなら、
その根っこが、人の小さな日常のいたるところにあるなら、
今ここから、相手を受け入れる練習をしたい。
今ここで、もう必要のないパターンの連鎖を断ち切りたい。
そして始まったこのゲーム。
相手の視点、選択の余地が常にある関係。
そしてその上で譲れないとき、自分の意見、感情を伝え合える関係はすてきだなと思う。、

もしよかったら、ご家族で始めてみませんか。

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